9 日 目  バ タ ッ ド

 

バタッドの棚田の中を歩く
   この日はバタッドで棚田の中をトレッキングする予定。レストランは6時30分から営業なのだが、出発が7時ということで、朝食を6時30分からすぐに食べられるように前日から頼んでおいた。

 ウヤミズの裏側は深い谷になっていて、谷の向こう側には、規模は大きくはないが棚田がある。レストランからはよく見える。バタッドへはこの棚田の麓にある道路を通っていくようだ。
 Mさんと朝食。朝食のセットメニューは何種類かあったのだが、そのうち選んでおいたのは、サバヒーの入ったもの。

 焼サバヒー、目玉焼き、ガーリックライスで、飲物がつく。この旅でサバヒーをいただくのは4回目になった。サバヒーはきちんと骨抜きされていて、食べやすかった。サバヒー好きの自分とはいえ、ちょっと多いかなと思う。

 下左  飲物はコーヒー。

 下右  レストランの会計兼ホテルのフロント。
 
 この日のトライシクル。ドライバーは、ウヤミズのレストランでも働いていた若者だった。

 ほかの日は、この若者が別のトライシクルを手配して、そのトライシクルを利用したのだが、この日だけは若者みづから運転するトライシクルだった。この日だけは、単なるトライシクルのチャーターではなく、下車してのトレッキングがメインで、ガイドが必要だったからだろう。距離的には、翌日や翌々日より短いのだが、ガイド料が必要なのでこの日の料金が一番高くついたのだが、Mさんと折半できたのでよかった。
 
 バタッドに行く途中でビューポイントだというので下車。規模は大きくはないが、棚田を上のほうから眺めることができた。

 下左  バタッドへはここからは歩いて向う。分岐点には集落があるわけでもなく、ガイドがいないと苦しいだろうな。

 下右  バタッドに向うトレッキングコースにて。写真は比較的平坦なところだが、もっと急な坂道や階段もいたるところにあった。
 
 
 20分ほど歩いて、バタッドの棚田に到着。ここで入域料を払う。

 山の急斜面を上から下まで、かなりの高度差のある棚田が作られている。真ん中に集落がある。このあと、棚田の中を歩いて、棚田を越えた向う側にある滝に向う。

 
 いよいよ棚田の中へ突入。ビューポイントから見るよりもきれいに見える。

 1枚1枚の棚田の端の部分は固められていて、歩くことができる。その上を歩くのだが、幅が30〜50cmほどで、両側は一方が田んぼで、もう一方は2、3m下にある隣の田んぼなので、気をつけて歩かねばならない。
 

 
 
 1枚の棚田を横から見る。歩いたのは写真の右下に見える少し幅が広いところだが、場所によっては、写真の真ん中のようなところも歩いた。

 下左  写真の上部にあるのが入域料を払ったところ。そこから棚田の中を歩いて、棚田のあるエリアの反対側まで歩いた。1時間ほど歩いた。

 下右  棚田エリアを後にして谷をどんどん下っていく。20分ほど下って、ダッピアの滝に到着。30分ほど休憩。

 
 
 このあとは、やってきたのとは逆コースでトライシクルを下車したところまで戻る。棚田エリアを終えて、深い谷へ一気に下っていったので、滝から棚田エリアに戻るのが、急な上りの坂道や階段が連続していて、最も大変だった。そのため、棚田の見えるところまで戻る途中でしばらく休憩。

 下左  棚田の中を歩いて、ちょうど棚田エリアのど真ん中までやってきたところに売店があった。ここで小休止。眼下には棚田が広がっている。

 下右  サンミゲルを売っていたので飲んだ。これが美味しくて、何ともいえない幸せな気分に浸ることができた。飲んでしまった後で、まだまだ棚田の端を歩かねばならないのに大丈夫だろうかと心配になったが、幸い何ともなかった。でも、棚田歩きの途中のビールはおすすめはしない。このあと、汗がドバッと出てきて、猛烈に不快になってしまった。
 
 
 
   上左  棚田の端を歩く。棚田の端はどこも似た感じなので、ガイドなしではどう歩けばよいかわからなかっただろう。

  上右  1時間ほど棚田の中を歩いて、入域料を払ったところまで戻った。

  左  さらに20分ほどで、歩き始めた場所まで戻った。その近くで、前日に買っておいたパンで昼食。

 下左  休んだところ。

 下右  ジプニーを貸し切ってやってきていた欧米人のグループがいくつかあった。大勢のグループは棚田の中では見かけなかったので、入域料を払った場所まで行って、棚田を見て引き返したのだと思う。
 
 
 
 
   昼食後は、バンガアンの棚田に向った。トライシクルで10分ほど。斜面の上から下まで棚田が続いているが、バタッドに比べるとかなり規模が小さい。手前の木がちょっと邪魔で眺望をがイマイチだ。
 
 続いて、少し移動して、もう少しよく見えるところへ。
 
 棚田のど真ん中にある集落。家屋が密集している。バンガアンは上部から見るだけで終わりで、ウヤミズに戻った。

 ウヤミズに戻ったのは13時ごろで、6時間のトレッキングツアーだった。事前には15時に帰ると聞いていたのだが、天候の悪い時などは、遅くなるということなのだろう。

 Mさんとは、歩いているときもトライシクルに乗っているときも話がはずみ、楽しくすごすことができた。このあとバナウェのすぐ近くを歩くのだが、Mさんはこの日の夜行バスでマニラに向われるので、ここでお別れ。ありがとうございました。
バナウェのすぐ近くをトレッキング
 
 上左      1時間ほど休憩のあと、ウヤミズを出発し、バナウェのすぐ近くのトレッキング開始。

 バナウェのホテルで一番大きく、一番立派なのがバナウェホテル。バナウェの中心部からは2kmほど離れている。ここまでは車道を30分ほど。

 上右  タムアン村、ポイタン村を回るコースをたどるのだが、バナウェホテルのすぐ横を通っていく。写真はバナウェホテルの玄関だが、この前を通っていくと、タムアン村に下りるルートの起点があった。

 左  タムアン村へは5分ほどで着いた。十数軒の家屋があるだけの村だった。
 
 
 上左  ポイタン村へは、棚田の中の道などを歩き、1時間くらいかかったのが意外だった。

 上右  棚田の最上部にる水路に沿った道。幅が30cmくらいで、水路の反対側は数m下なので緊張して歩いた。この水路横の道だけでも30分ほど歩いた。

 左  水路のところどころに水を下の棚田に流すための穴が設けれていた。大量の水が穴に入らないように石などを置いてある。
 
 ようやくポイタン村が見えてきた。煙があがっていたので、何なのだろうと思った。

 村はかなり下に見える。写真の下部に見える細い道や長い階段を下りていった。

 下左  煙は稲わらを燃やしていたのだった。

 下右  ポイタン村。この先は坂道を上がっていき、さきほどバタックを往復したときにトライシクルで通った車道に出た。
 
 
   車道を20分ほど歩くとバナウェの対岸まで戻ってきた。車道はこのあと大きく迂回して、かなり大回りの上、バナウェに至る。

 歩く場合は、つり橋を渡ってバナウェの市場の横に出られる。ただし、橋を渡ったあと、急傾斜の坂道と階段を上がらねばならない。

 下左  ウヤミズも見える。グリーンの建物だが、最上階のすぐ下の白い階が自分の部屋があった2階。その下が、レストレンのある1階。その下に、客室の階が地下4階まであることをはじめて知った。

 下右  つり橋。
 
 
 
 
 
 上左  市場の付近の屋台。つり橋から坂と階段を上がって出ると近くで、何やら網で串に刺したものを売っていて、いいにおいがしていた。

 上右  春巻ののようなものと豚レバーの串を購入。すぐそばのサリサリストアでビールも買ってウヤミズに戻り、部屋でいただいた。

 左   ウヤミズの玄関前から市場の方向を見る。 
 
  しばらく部屋で休憩のあと、レストランで夕食。

  豚肉のアドボ。豚肉とじゃがいも、にんじん、マッシュルームなどを煮込んだもの。酸味がきいている。

 下左  ガーリックライス。

 下右  サンミゲル。

 食後、会計をしたときに値段があわない。苦情を言うと、値上がりしたらしい。アドボは120ペソが150ペソになったという。新しいメニューを見せてくれた。でも、テーブルには旧料金のメニューが置かれてままだ。あまり文句がないホテルだが、このことだけは納得できない。
 

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