4日目 バイヨンヌとサン・ジャン・ピエ・ド・ポー

 

 

フレンチバスク最大の街バイヨンヌ
 
 上左  朝6時台の列車で出発の予定だったが、寝坊してしまい、気づくと6時。6時台はあきらめ、8時29分発の列車でバイヨンヌに向かった。

 この日は朝食を抜きにしてもらったが、朝食は7時30分からなので、食べることができたのだった。

 上右  車内。

 左  25分でバイヨンヌ着。この付近のSNCFの拠点駅で、大きな駅だ。
 
   バイヨンヌ駅舎。

 この写真を撮影している自分の背後の側にアドゥール川をはさんで市街地がある。市街地は、支流のニーヴ川によって、グラン・バイヨンヌとプチ・バイヨンヌに分かれている。市街の中心はグラン・バイヨンヌにある。

 
 
 
 上左  グラン・バイヨンヌにあるサンタ・マリア大聖堂をめざした。

 狭い道路の両側には、窓枠と雨戸がカラフルに塗られたバスク風の建築が並んでいる。

 上右  サンタ・マリア大聖堂に到着。

 左  中に入ることができた。ほかには客はなく広い聖堂をひとりじめできた。厳粛な感じがする。
 
 
   上左   祭壇が聖堂の一番前にあるのではなく、塔の下にあり、かなり高い枠組みがつくられて、その中に十字架などが置かれている。祭壇の後側も自由に歩ける。

    上右   ステンドグラス。よくある場合にくらべて、かなり細かい部分に分かれている。

  左  回廊は聖堂内からは行けなったが、外部の道路から覗き込むことができた。中庭側の装飾の形が珍しいものだ。
 
 大聖堂にやってくる途中の道で朝食をとれる店を探していたが、カフェは昼食時からの営業が多いうえ、開いていた店も食べる気の出るメニューはなかった。
 
  そんな中、1軒のパン屋で、好みのサンドイッチと水で5.99ユーロという看板を出していた。ここで買って、座れるところを探して
 
 ハムチーズサンド。川沿いのベンチに座っていただいた。

 下左  食後、歴史博物館に行ってみたのだが、開館時間になっているのだが、人の気配がなく閉まっていた。

 下右  旧市街地を走るバスは、かなり小型のバスが使われている。
 
 
 ニーヴ川沿いの道を歩く。川の対岸の建物がよくわかる。

 バスク風の窓枠と雨戸が赤、水色、緑などで塗られている特徴がよくわかる。

 どの建物も赤で統一されるとかしていないのでアンバランス感もあり、そのためかえって美しくなっているように思う。
 
  プチ・バイヨンヌの路地を歩く。やはり、バスク風の建物が並んでいる。
 
 ヌフ城。

 入ってみようと思い、入口(真ん中の円筒状の塔の右側)の近くまで行ったが、中は大学の敷地で入場するにはIDを見せて入らねばならないことがわかり、入場は断念。
 
 再びニーヴ川に出て、対岸の建物を見る。バイヨンヌでは、川向こうの建物が一番印象に残っている。

 下左・下右  旧市街を取り囲む城壁が一部、断片的に残されている。
 
 中央市場。

 外観はレトロ感のある鉄骨の枠組みがあるのだが、内部はとても明るい清潔な市場だった。
 
 鮮魚売場。骨をとって、すぐに調理できりようにしたものが、美しくディスプレイされていた。
 
 野菜は、仕入れ時の木箱をうまく利用して、美しく並べていた。
 
 名産の生ハムがつるされていて、注文に応じてスライスするようだ。
 
 3時間ほど、駆け足での街歩きだった。

 12時7分発のサン・ジャン・ピエ・ド・ポー行きに乗車するため駅へ。

 たった1両の気動車だ。曜日によって違うが、平日は1日4往復、バイヨンヌ〜サン・ジャン・ピエ・ド・ポーを1両が行き来しているようだ。
 
 最後部に近い席に座った。かなり新しい気動車だ。
サン・ジャン・ピエ・ド・ポー
 13時18分、サン・ジャン・ピエ・ド・ポーに到着。田舎の小駅だ。

 バックパッカーが目につく。サン・ジャン・ピエ・ド・ポーは、サンティアゴ・デ・コンポステーラに向かういくつかある巡礼路の1つの起点なのだ。これから歩いて巡礼の道を行く人たちだろう。
 
 駅舎。

 有人駅で切符を売っていた。トイレを利用したのだが、この駅舎の右手のほうに別棟にあり、かなり探した。
 
 15分ほど歩いて、ニーヴ川に面してレストラン「リレイ・デ・ラ・ニーヴ」があった、街歩きの前に、ここで昼食にした。
 
 ニーヴ川を眺められるテラス席に座れた。この川が流れ下って、午前中にバイヨンヌで見たニーヴ川になるのだ。
 
 Menu(ムニュ、定食)にしたが、この店では飲物は定食に含まれておらず、また、グラスワインがなかった。ビールという手もあったが、ロゼワインのボトルを注文。

 ラベルにSaint Mont(サンモン)とあるハーフサイズ(375ml入り)の瓶。帰国後に調べてみると、サンモンとはピレネー近くのワインで、準地元産といえる。ピンクというよりは薄紫で、なんだか赤ワインを薄めたような色合いだ。さっぱりした味で、少しづつ飲んで、1本空けた。

 ボトルの向こうには、氷水の入ったスクエア型のビニール袋がある。ボトルはそこに入れて運ばれてきた。
 
 前菜はソーセージ盛り合わせ。ソーセージは、まぁ普通って感じ。かなり量が多いので、最後の皿まで食べきれるか心配になる。
 
 パン。最初、写真を撮り忘れていて1個食べてしまったあとなので、スカスカに見えてしまっている。
 
 メインは、豚肉ロースのステーキ。味、柔らかさともにまぁまぁ。ただ、肉の置き方やフライドポテトの盛り付けが雑な感じで、多くの客が同じものを注文するのに追われているのかな。
 
 デザート。揚げパンにリキュールをかけてものに生クリームが添えられている、

 定食26ユーロ、ワイン12ユーロ。計38ユーロ(約4900円)。この店は、料理が運ばれてくる間隔が短く、1時間ほどで食事が終わった。
 
 14時30分ごろから街歩き開始。戻りの列車があるので、1時間30分で回わる。

 巡礼宿が多い街路に出た。

 下左  路上に埋め込まれているホタテ貝の巡礼マーク。コースの方向を示しているのかな。

 下右  巡礼者向けの店では杖が人気。
 
 
 ニーヴ川にかかる橋の上から。左端真ん中に見える橋の右側が昼食をとったレストラン。

 下左  橋のたもとに時計台があるが、ノートルダム教会の鐘楼が門になっているのだ。

 下右  ノートルダム教会の正面。
 
 
 
 上左  教会には巡礼の若者の一団が参拝していた。

 上右  水飲み場もホタテ貝の巡礼マークつき。

 左  巡礼宿の1つ。
 
 











 上  巡礼宿の看板にはホタテ貝。

 右  こちらも巡礼宿。
 
 傾斜の大きな道路の両側に巡礼宿が集まっている。

 下左  城塞に上る道があったが、帰りの列車に乗れるかどうかわからいので、上がらず。

 下右  城門。
 
 
 城門から見た村のようす。そろそろ駅に戻ることにしよう。

 
 
 駅に戻る途中見かけた案内板。

 フランス語とともにバスク語で書かれている。

 駅は、バスク語ではGeltokia で、Gare や station と全く異なる。このように全く異なる場合が多い。
 
 16時25分発の列車でバイヨンヌに戻る。やはり1両の気動車。

 
 
 17時44分にバイヨンヌ着。このあと、バイヨンヌで夕食をとって帰るつもりだった。

 しかし、あまりお腹がすいていないので、バイヨンヌで食べるのはとりやめ。サン・ジャン・ド・リュズに戻ることにした。
 
 サン・ジャン・ド・リュズには19時ごろに着き、何か食べるものを買おうと中心部の通りへ。まだ明るいのに人通りがほとんどなくなっていた。
 
 さいわい21時まで開いているスーパーがあったので、食べ物を買って帰り、ホテルでいただくことにした。
 
 パスタ、いちご、ゼリー、ビールを買ってきて部屋でいただいた。