7日目   サ ン ・ セ バ ス テ ィ ア ン

 

 

セン・セバスティアンに移動
  サン・ジャン・ド・リュズには5泊したが、去るときがやってきた。この日はバスクのメイン観光地であるサン・セバスティアンに移動する。

 最後の朝食をとった。毎日同じで、写真なし。

 8時29分発のアンダイエ行きの普通列車に乗車し、15分で到着。
 
 アンダイエで下車後、バスク鉄道のエンダイア駅へ。乗車した9時3分発の電車。

 駅舎や車内の写真は、前々日にオンダリビアに行った時と同じなので省略。

 前々日は5分で下車したが、この日は40分ほど乗車する。
 
 9時45分にアマラに到着。バスク鉄道では、サン・セバスティアンの代表駅は、サン・セバスティアンでも、そのバスク語の名のドノスティアでもなく、アマラなのだ。知らないと迷ってしまう。

 アマラ駅は、行き止まりのターミナル型の駅だ。
 
 アマラ駅の自動改札外からホームを見る。ターミナル駅らしい雰囲気がある。
 
 アマラ駅の駅舎。
 
 
 上左  サン・セバスティアンでは「アストリア7」に3泊する。

 上右  玄関はなかなかスタiイリッシュ。

 駅から15分ほど歩いて到着。まだ10時過ぎだったので、荷物を置いて街歩きに出るつもりだったが、部屋にへ入れた。

 左  部屋の中。
 
 ベッドの上にはMAX VON D|SYDOW という人物の写真と説明のパネルがあった。スウェーデンの俳優らしい。各部屋にいろいろな人物の説明がしれあるのだろう。
 
 テーブルの上にも同じ人物の写真があった。
 
 トイレ・シャワールームとの境は透明のアクリル板だったが、この人物の写真が目隠しに使われている。
 
 トイレ・シャワールームは特に問題なし。ここには人物の写真なし。
 
 窓からの眺め。10階建てくらいの高層建築が並び、さすがにバスク風の建築ではない。
 
 旅行計画をたてた初期段階では、古いガイドにブックを見ていて、このホテルのすぐそばにバスターミナルがあり、このホテルを考えた。その後、新しいガイドブックを見て、ターミナルの移転を知ったが、新ターミナルの近くに利用したいホテルがなかったので、ここを利用することにした。
”バルめぐり”昼の部
1時間ほど休んで11時過ぎ、街歩きに出発。

 サン・カタリーナ橋。橋の両側の歩道に彫刻付きの大きな門がある。

 下左  川を望む。

 下右  橋を渡るとRENFEの駅。近郊電車中心の駅でイルンなどには本数が多いが、マドリード行きはわずか。

 地下には2016年にできたバスターミナルがある。翌々日はパンプローナ、その次の日はビルバオへバスで向かうので、切符売場や時刻を確認しておいた。
 
 ブエン・パストール大聖堂。こちらは南側。サン・セバスティアンで一番高い建築物である尖塔があるのは北側だが、北側は工事中で、全面に覆いがかけれていた。南側から入場。

 下左  内部。外部の喧騒が聞こえてこず、入場者も少なく、静かな空間だった。

 下右  祭壇の後ろのステンドグラスがきれいだった。
 
 
 歩行者天国を北へ進んで、市場があるはずのところへやってきた。ところが、大型ショッピングセンターがあり、市場はなくなったのかなと思った。

 下左  中に入ってみると、地下に市場があることがわかった。

 下右  精肉売場。
 
 
 鮮魚売場。切り身にしたものをきれいに並べている。

 下左  野菜売場。

 ショッピングセンターの地下が市場だとは意外だったが、デパ地下みたいなものだと考えれば、納得がいく。

 下右  地上に上ると、よそ者には、この地下が市場だとはわからない。
 
 
 13時過ぎ、バルがたくさん集まっているエリアにやってきた。サン・セバスティアンでの”バルめぐり”を開始。
 
 最初にやってきたのは、Sirimiri(シリミリ)。
 
 カウンターの上にはピンチョスが、ところ狭しと並べられていた。

 ここの店は、並びながら好みのピンチョスを皿にとっていくようだ。

 下左  最後に飲物を注文して、全部の代金を支払う仕組みだ。

 飲物は白ワインにした。

 下右  カウンター席で空いているところを見つけて着席。調理の様子がよくわかる。
 
 
 カウンターの上に並べられていたピンチョスは、比較的小ぶりで、単純な盛りつけのものだ。

 左前が、カニのマヨあえ焼き。あと、サーモン、エビと卵、左後は不明。

 1個2〜3ユーロで、飲物と合わせて11ユーロ(約1400円)。
 
 店内は、間口の狭さと対照的に、ウナギの寝床のように細長かった。
 
 2店目は、シリミリの隣の Atari Gastroteka(アタリ・ガストロテカ)。
 
 この店も、カウンターの上にピンチョスがたくさん並べられていた。

 好みのものを選んで、あとで食べた分だけお金を払う仕組みだった。自分で勝手によてよいのかどうかがよくわからず、申し出て皿にのせてもらった。中には勝手にとっている人もいた。支払いは自己申告なのかなぁ。
 
 
 上左  店内。カウンターの対面に立食用のテーブルが並んでいる。

 上右  飲物はモスト。赤ワインを作るときにアルコール抜きでつくられるぶどうジュース。

 左  タラのマヨあえ焼きといわし。この2つはカウンターにあったのをとってもらった。
 
 あさりのリゾット。毎日、食材にあわせて、ごはん料理が作られている。アロース(米)といって注文する。

 カウンターのピンチョスは2〜3ユーロだが、注文して作ってもらうのは4〜5ユーロ。この店でも、合計11ユーロ(約1400円)。
サン・セバスティアン街歩き
 この写真は、バルめぐりの前、バルの多いエリアに行く前に、市場をでた後で撮影したもの。

 山が見えるが、これがモンテ・ウルグル。バルのエリアのすぐ北側にある。ここに上ってみる。

 下左  バルめぐり2軒目のアタリ・ガストロテカのすぐ北側の教会。時間の関係で入場はせず。

 下右  その教会の横からモンテ・ウルグルに上れる。写真の通り、最初のうちは、かなりの傾斜の道を上がっていく。
 
 
  上左  30分ほど、ちょっとしたハイキングをして、頂上に到着。頂上にはキリスト像がそびえる。

 上右  キリスト像の下の建物は簡単な博物館になっていた。

 左  頂上からみたコンチャ湾。コンチャとは貝のことで、ビーチが貝殻のような弧になっているところからついた。
 
 コンチャ湾の入口で、モンテ・ウルグルに相対する位置にあるのが、モンテ・イゲルド。途中には島がある。

 直線距離では1km少々だが、コンチャ湾に沿った道を通っていくと、3qほどありそうだ。
 
 麓の街を見下ろす。手前の赤い屋根の低層の建物の多いエリアにバルが集中している。

 その向こうがサン・セバスティアンの中心街。

 下左  モンテ・イゲルドに行く前に、山麓にあるサン・テルモ博物館に行った。

 下右  かつての修道院を利用していて、経路中に修道院の中庭を見られる。
 
  修道院の壁面に映像を投影するなど、古い建物を現代風にうまく利用していた。

 下左  修道院の聖堂。

 下右  1928年のサン・セバスティアンの祭りのポスター。当時から観光地だったのかなぁ。

 結構見ごたえのある博物館で、1時間以上、滞在した。
 
 
 コンスティトゥシオン広場。

 バルの集中するエリアの真ん中にある。夜に通ったときはにぎやかだったが、日中はいたって静かだ。
 
 各部屋に番号が書かれている。その昔、広場が闘牛場を兼ねていた時期があり、バルコニーが観客席として使われて。いたそのときの名残らしい。

 下左  市庁舎。

 下右  コンチャ湾に沿った遊歩道。
 
 
 コンチャ湾のビーチ。右手の山は、先ほど上がったモンテ・ウルグル。左手の山は、これから上がるモンテ・イゲルドだが、島も重なってみえる。

 下左  1時間ほど歩いてケーブル乗場に到着。

 下右  モンテ・イゲルドにはケーブルで上がった。
 
 
 モンテ・イゲルドの頂上からコンチャ湾を見る。左端に、モンテ・ウルグル。かなり手前のほうにに島が見える。

 下左  頂上でアイスを食べる。頂上は遊園地のようだが、客がいなくて開店休業状態。

 下右  ケーブルで下山したところから、バスに乗車して、戻った。
 
”バルめぐり”夜の部ではチーズケーキもいただく
 バスの終点、ギプスコア広場からバルが集中するエリアは歩いて5分ほどなのだが、まだ18時では”バルめぐり”には早いかと思い、大聖堂の前でバスを下車し、いったんホテルに戻って休憩。

 2時間ほど休んで、21時ごろにバルのエリアにやってきた。
 
 最初の店はBorda Berri(ボルダ・ベリ)。

 下左  カウンターにピンチョスが並べられていないタイプの店だ。黒板に書かれたメニューを見て注文する。

 下右  カーニャ。

 ビールは「セルベッサ」だが、特に分量の少ないサイズで注文するときに「カーニャ」というようだ。
 
 
 プンタレッテパスタのリゾット。

 米粒の形をしているが、米ではなく小麦粉から作ったパスタだ。長粒種の米と比べて、長くて太い。

 チーズと牛乳で煮込まれている。注文してから作るので、少し時間がかかる。
 
 ホワイトアスパラガス。

 春から初夏が旬ということで、ちょうどよかった。
 
 子牛肉の赤ワイン煮込み。

 この店で一番人気があるようで、行ったときにはどの客も注文していた。

 全部合わせて約13ユーロ(約1650円)。
 
 続いてやってきた店はボルダ・ベリのすぐ近くの                                                                  Bar Sport(バル・スポーツ)。

 下左  この店はカウンターの上にピンチョスが並べられているタイプ。

 下右  飲物はサングリア。
 
 
 フォアグラのプランチャ(鉄板焼き)。

 カウンターに並ぶものじゃなく、値段はやや高くなるが、食べたいものを注文した。フォアグラを気軽に食べられるのはよかった。
 
 ウニ。

 ウニをしっかり食べることができたのは久しぶりだ。美味しかった。
 
 エビの串。

 特に魚介類の美味しい店のようだ。再びやってきたい店だ。

 全部あわせて約13ユーロ(約1650円)。
 
 3軒目は、チーズケーキをいただくためにやってきたLa Vina(ラ・ヴィーニャ)。

 いろいろなメニューがあるのだが、ほとんどの客はチーズケーキを食べている。チーズケーキのお供の飲物はワインの客とコーヒーの客が半々。
 
 チーズケーキを注文すると、大きなチーズケーキから切り分けてくれる。2切れあるので、そこそこ分量がある。外はしっかり焼いてあるのだが、中は日本のレアチーズケーキより柔らかい。

 下左  飲物はカフェ・アメリカーナ。チーズケーキと合わせて7ユーロ。

 下右  店内。

 ホテルに戻ると、日付が変わろうとしていた。