10日目 ビ ル バ オ
|
サン・セバスティアンからビルバオへ移動 |
![]() 前日と同じく、出発40分くらい前にバスターミナルに着き、切符を確保したあと、そばにあるバルで朝食。 この日はハムサンドとコーヒーにした。ハムサンドの特徴は、生ハムがどかんとのっていること。写真ではよくわからないが2枚のっている。下のほうは普通のハムサンドだが、トーストしてある。 |
![]() 「ビルボ」は簡単にわかるが、バスク語では、地名がスペイン語と似ても似つかぬ場合があるので注意を要する。 主な地名の対比。バスク語=スペイン語。 ビルボ=ビルバオ ドノスティア=サン・セバスティアン イルーニャ=パンプローナ ガステイス=ビトリア なお、ゲルニカのように共通の地名も多い。また、オンダリビア=フェンテラビア だが、ガイドブックなどは、オンダリビアと書かれているので問題ない。 |
![]() 鉄道とバスが選べる場合、自分はたいてい鉄道を選ぶが、今回はさすがにバスにした。 バスは高速道路を通るので早い。写真は車窓から見えたバスクの村。村といっても高層ビルがあったりして、バスクだけに限れば、スパニッシュバスクのほうがフレンチバスクよりも発展している感じがする。 |
![]() 写真は、乗車してきたバスだが、そのまま折り返すようで、行先表示が DONOSTIA に変わっている。 |
![]() 歩き始めてすぐに、以前利用したバスターミナルが工事中で、すぐ隣に現在のバスターミナルがあることがわかった。現在のターミナルは仮設で、以前あった場所に新ターミナルができるのだろう。 |
![]() 途中、6年前に泊まった宿がある建物の前も通った。B&Bで安いのだが、今回は快適性をとって中級ホテルにした。 路面電車の通る大通りを歩いてホテルに向かった。夜は、ビルバオでも”バルめぐり”をするのだが、路面電車で移動するので、停留所の場所を確認しておいた。 ホテル近くにあった塔。最上部にはキリスト像があった。ホテルの目印になりそうだ。 |
![]() このホテルを選んだのは、バスターミナルや駅が徒歩圏内であったことのほか、100m以内にビルバオ空港行きのバス停があることが大きい。 下左 玄関。日本の判子のようなデザインのマークが面白い。 下右 チェックインタイムよりもずっと早かったので、荷物預かりを頼んだ。すると、10分待てば部屋を用意できるということだったので、待つことにした。写真はロビー、左手がフロント。 |
![]() ![]() |
![]() 冷蔵庫やコンセントなど問題なし。眺望がよくなくて、隣の建物が見えるだけで、窓の関係でカーテンを常時閉める必要があったが、困るほどでもない。 |
![]() 6年前の訪問のさいに、この街で最大のみどころであるグッゲンハイム美術館へは行っているので、今回はパスして、郊外の炭鉱跡を見て、前回も見たビスカヤ橋、そして前回は車窓からだけ見た高炉と、産業遺産の見学をする。 |
床が水平の珍しいケーブルカーに乗って炭鉱跡へ |
![]() ここでバーリックカードというICカードを購入。指紋のデザインで、デザインはちょっとなぁって思う。このカードは、RENFEセルカニアス、バスク鉄道、バスなどビルバオ周辺の交通機関で使え、割引率も大きい。カード代金が必要だが、切符購入の手間がはぶけるので買った。駅の窓口で、カード代金に加え、30ユーロ分をチャージしたら、最後に空港バスを利用して、ほとんど使い切った。 ビトリアでも使えたうえ、サン・セバスティアンでも使えることもわかった。ビトリア、サン・セバスティアンのICカードと相互利用もできるということで、サン・セバスティアンでもバスに乗ったので、サンセバのカードを買っておけばよかったと気づいたが、あとの祭り。 |
![]() ![]() |
![]() 上右 車内。 左 地上に出ると、さびれた感じの工業地域の中を走行し、やがて郊外の住宅地に出た。 25分ほど乗車して、ウリオステで下車。炭鉱跡を見るため、ケーブルカーの駅に向かった。 |
![]() 最初、それがわからなくて、しばらくウロウロしてしまった。崖下の側に集落があり、そちらへ下っていけばよいことがわかり、崖下に出た。 写真は下から見たウリオステ駅のホーム。 |
![]() ![]() |
![]() 上右 ケーブルカーの下の駅。このケーブルカーもバスク鉄道が運行していて、バーリックカードも使える。 左 乗車したケーブルカー。このケーブルカーは珍しい点があるのだ。車両の床が階段状じゃなく平面、駅のホームも階段状じゃなく平面なのだ。このようなケーブルは、自分が乗った範囲では、リスボン市内のケーブルカーの中にこのタイプがあったが、ほかは知らない。かなり特異なケーブルカーだといえる。 |
![]() ![]() |
![]() 上右・左 行き違いのところで、反対方向のケーブルカーの床下がよく見えた。なるほど、このようにしてあれば、床が平面でもいいわけだ。 |
![]() ![]() |
![]() 上右 ケーブルにはアルボレータ村に向かうバスが接続している。このバスは無料。 左 数分でアルボレータ村に到着。 この村は、かつては炭鉱で栄え、石炭は山の下の数km離れた製鉄所などに運ばれたという。しかし、製鉄所が縮小されるとともに炭鉱も閉山された。 |
![]() ![]() |
![]() 上右 村の路地。すぐに村はずれに出てしまった。 左 村の中心で昼食をとることにした。Bar el Disco(バル・エル・ディスコ)に入店。 |
![]() 下左 セルベッサ。 下右 タルトのような生地の上に、クリームをのせ、一番上にエビが置かれているほか、カニの身とイクラが少しだがのっている。 |
![]() ![]() |
![]() 下左 コロッケ。 下右 割ってみると、ゆで卵が丸ごと入っていて、びっくり。全部で約8ユーロ(約1000円)。かなり安かった。 |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() かつて石炭を運んだトロッコ。 上右 左のトロッコよりもあとの時代のトロッコ。 左 ところどころに意味不明の作品が置いてある。 |
![]() 下 道路の端の壁には、トロッコ列車が描かれていた。けん引しているのは蒸気機関車。 |
![]() |
![]() |
![]() 昔のケーブルカー。今と同じく床が水平なタイプだ。昔から、このタイプだったことがわかった。 |
![]() |
![]() 30分ほどバス待ちがあり、その間にケーブルカーが出発していった。床が水平であることも、よくわかる。 |
![]() ビスカヤ橋最寄りのセルカニアスの駅はポルトガレテで、このバスもポルトガレテのエリアを通る。とはいえ、ポルトガレテのどのあたりを通るかまでは不明で、スマートフォンの地図を見ながら、ビスカヤ橋に最も近い付近で下車。 |
![]() 帰国後、調べると、ポルトガレテはビルバオとは別の市で、ビルバオ川の河口付近の左岸を占める。写真の付近はポルトガレテ市の中心部のようだった。 |
![]() 写真ではわかりづらいが、坂道には、ムービングウォークが設置されていて、上り方向で利用できる。 |
![]() ビスカヤ橋は運搬橋で、吊り下げられたゴンドラが川の両岸を行き来して、客と車を運んでいる。 |
![]() 反対側をゴンドラで往復することにした。バーリックカードでも乗れるので、バーリックカードを使った。 6年前には、橋げたの部分も歩いたのだが、一度歩いているので、今回は上がらない。 |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() ![]() |
![]() 上右 ビルバオ市内方面の電車に乗車。 左 電車は2分ほどでラ・イベリアに到着。ここで下車する。 |
![]() 1902年に造られた高炉(溶鉱炉)で、当時、スペインでは最大、世界でも最大級の高炉であった。日本の八幡製鉄所が造られたのは1901年なのでほぼ同時である。 ビルバオはスペインの重要な工業地域になるが、この製鉄所が核になった。ここを有した「ビスカヤ高炉」(会社名)は長らくスペイン最大の企業であった。(現在はルクセンブルクの製鉄会社に合併された。) 6年前の訪問時に、線路のすぐそばに見えて気になっていたので、今回は歩いて見にやってきた。 現在は稼働していないがきれいに保存されている、見学はできないが、線路を挟んだ道路からよく見ることができる。解体していないので、将来は見学できるようにするのかもしれない。 |
![]() |
![]() |
ビルバオでも"バルめぐり" |
![]() ホテル最寄りの停留所は歩いて2、3分のところにあり、路面電車に乗車。 路面電車もバスク鉄道の運営だ。バーリックカードを使用。21時だが、まだ明るい。 下左 車内。グッゲンハイム美術館などを見ながら進む。 下右 10分少々乗って、終点のアチューリ駅の一つ手前で下車。旧市街のバルの集まるエリアに近いからだ。 |
![]() ![]() |
![]() 調べてみて、ビルバオでは日曜日の夜は営業していない店が多いのだ。目星をつけていた店はどこも日曜日の夜は閉店だったのだ。 開いていた数少ないバルの中で、比較的客が多かった Zazpi(サスピ)へ。 |
![]() ![]() |
![]() 上右 瓶ビール、バスティン。地ビールだろうか。 左 料理不明だが、肉、野菜を詰めて焼いたもの。 |
![]() |
![]() 全部で約12ユーロ(約1500円)。 |
![]() 下左 店内。 すでに他の客が帰ってしまい、誰もいなかったが、開いている店がもうなかったので入店。 日曜日の夜は、開いている店も閉まるのが早い。22時ごろに閉店という感じ。いったんホテルに帰らず、セルカニアスを終点まで乗り、歩いて旧市街にやってきたほうがよかった。 |
![]() ![]() |
![]() 他の客がいなくなると落ち着かないものだ。早く帰ってほしいと思われているように感じて居心地もよくない。 上右 サングリア。 左 カウンターにあるピンチョスから、いわしのピンチョスと魚肉の練りもののピンチョスを選んでもらった。 |
![]() ここでは急いで食べた。こちらも全部で約8ユーロ(約1000円)。 事前にもう少し調べて、日曜日の夜でも営業している店をめざして行ったほうがよかった.。ちょっと失敗した。 2店で1時間ほどの短い”バルめぐり”だった。 |
|