11日目   ガステルガツェ と ゲルニカ

 

 

ガステルガツェへ
 この日は、ビルバオからガステルガツェとゲルニカをあわせて日帰り。

 出発前に、ホテルのレストランで朝食。

 下左  料理の多くはハムやチーズやサラダであった。

 下右  卵料理はオムレツを焼いてもらった。
 
 
 上左  フルーツ。

 上右  デザートとコーヒー。

 左  道路を挟んでホテルの向かい側。この時には晴れていたが、少し前まで雨が降っていたことがわかった。
 
 朝食後、陸地から少し離れた島にある教会ガステルガツェに向かった。

 ホテルから1kmほど歩いたモユワ広場からバスに乗車。

 夏季はガステルガツェの入口に直行するA3517 があり、オフシーズンは入口まで2kmほどを歩かねばならばならないA3518に乗車するのだが、このときA3517 が運行されているのかよくわからず、先にやってきたA3518 に乗車した。後ほど、A3517が運行されていることがわかったので、失敗ではあるが、気持ちいい歩きができたので、その点ではよかった。
 
 上左  車内。短区間の乗車客が多く、ガステルガツェに向かった客はわずかだった。

 上右  バキオで下車。バスが走り去った方向に向かう。

 左  この写真でわかるように傾斜5度ほどの道が延々と続いていた。40分ほど歩いた。 途中、A3517 系統にも抜かされて、このバスが運行されていることを知った。
 
 
 上左  ようやく入口に到着。ここから距離は1kmほどだが、かなりの高度差のある階段を降りなければならなかった。(復路は上がり)

 上右  訪問時には無料だったが、10日ほど後から有料化され、ここがチェックポイントになるようだった。

 左  途中、歩いた道。
 
  入口から20分ほど歩いて、ガステルガツェが見えてきた。

 島の頂上に教会がある。島は陸地と陸続きのようになっていて、階段で教会まで上がるようになっている。
 陸地から島に渡る付近にて。島は橋ではなく、城壁のようなものでつながっている。

 教会がある頂上まで20分ほど歩いた。
 
 階段を上がる途中から下を見る。
 
 頂上の少し下から見た教会。
 
 入口から45分ほどかかって、頂上の教会に到着した。

 鐘を鳴らすための紐があり、3度鳴らすと幸運があるってことなので、鳴らした。扉は閉じられていて、聖堂内には入れなかった。
 
 頂上から陸地側を望んだところ。道路が見えるが、これは車道で、歩いてきた道は、山が一番低くなった付近が入口で、そこから一気に下ってくる感じだ。
 
 写真の真ん中で建物が見えるあたりが、バスを下車したバキオ。

 しばらく島に滞在して入口に戻った。帰りはほとんどが上りになり、行きよりも大変だった。
 
 入口まで戻ると1軒だけあったバルに入って昼食にした。

 下左  屋内で飲食物を買って、庭の席でいただいた。残念ながら、ここからはガステルガツェは見えなかった。
 
 
 上右  セルベッサ・コン・リモン。ビールとレモンソーダをませたもの。ほかの国では見たことがなかった。ジュースに近いビールといったところだ。

 左  カニカマのマヨネーズあえ、エビと卵、イワシのフライ。
 
 食後は40分ほど待って、道路沿いからA3517に乗車した。終点のベルメオに向かう。
ゲルニカ再訪
 25分ほどでベルメオに到着。

 バスの乗降場は港のそばだった。

 
 港に面してあった建物。何か公共の施設のような感じだ。

 下左  駅に向かう前に10分ほどだけ街歩き。古そうな教会があった。

 下右  ベルメオ駅は階段を下りたところにホームがある半地下駅。
 
 
 バスク鉄道のアチューリ行きが停車していて、乗車する。

 下左  しばらくは海岸に沿って走るが、すぐに内陸へ。

 下右  25分ほど乗車し、ゲルニカの1つ手前のインスティチュートアで下車。何かの研究所があるのだろうか。
 
 
 下車した駅の外側。無人駅だ。

 下左  少し歩くとゲルニカ爆撃にかかわるモニュメントがあった。

 下右  さらに少し歩くと市場があった。すでに16時で、きれいに何もない空間だった。
 
 
 ゲルニカの街の中心は鉄道の西側にあるのだが、駅の前を通り過ぎ、踏切を渡って、駅の東側に行った。

 1937年のゲルニカ爆撃のさいに使われた防空壕を見るためだ。

 長さ20mほどのカマボコ型をしているが、地下にはもっと大きな空間があるのだろう。多くあった壕のうち、ここが保存されているようだ。
 
 
 
 上左  防空壕のそばにて。

 上右  中には入れないが、鉄柵ごしに中を覗いてみた。

 左  すぐそばに記念館的な建物があった。爆撃当時は紡績工場であり、最近まで操業していたらしい。ただ、中にはミュージアムがあるわけではなく、まだ未整備のようだった。
  爆撃の被害が駅の西側、今もゲルニカの街の中心部に集中していることがわかる。
 
 駅の西側の市街地に戻り、ゲルニカ平和博物館へ。広場を間において市庁舎がある。2013年の訪問の際に入館しているので、今回は入らなかった。
 
 バスク議事堂へ。ここは前回の訪問のさいにも入場した。

 バスク地方のうち、ビルバオを中心とするのがビスカヤ県で、ビスカヤ県の議事堂である。ビスカヤ県の県庁はビルバオにあるが、議会はゲルニカにある。ここは中心から少し離れていて、爆撃をまぬかれたようだ。
 
 議事堂内。正面が議長席で、後にビスカヤ県の紋章がある。

 バスクの自治の歴史は古く、15世紀に始まるが、古い時代の議員らしい人物の肖像などの絵が上部にかかげられている。
 
 
 上左  議長席の後のビスカヤ県の紋章。樫の木が描かれた紋章だ。バスクの議会が古くは樫の木の下で開かれたためだ。

 上右  議事堂の隣室。天井一面が巨大なステンドグラスになっていて、樫の木とその下に集まる人々が描かれている。

 左  議事堂の外側に出ると、樫の木がある。最近、以前の木が枯れてしまい、新たな木になったようだ。前回訪問したときとは木が変わった。
 
 古い枯れた樫の木が屋根付きの建物で保護されている。これは最近枯れてしまった木ではなく、その前に植えられていた木でゲルニカ爆撃のときに植えられていた木らしい。
 
 議事堂近くの教会。中には入れなかった。ゲルニカ爆撃のときには、この教会の鐘が鳴らされて人々が避難したという。

 外壁は古く黒っぽい部分と新しく白っぽい部分があり、黒いのは焼けた跡がそのまま使われ、白いのは修復されたところだろう。
 
 ゲルニカの壁画の複製が展示されている。
 
 駅に戻るため、街の中心部へ。爆撃前にあった教会。
 
 いまはビルが建っている。

 下左  ゲルニカで一番の繁華街を歩いて駅に向かった。途中、ベルティスというパン屋兼菓子屋があった。案内を見ると本拠はビルバオにあって、バスクに数店舗あるようだ。

 下右  お腹が減っていたので、チーズタルト1個、1.3ユーロを買っていただいた。
 
 
  ゲルニカ駅に到着。
 
 両方向の電車が止まっていて、ビルバオ方面は構内の踏切を渡って、駅舎と反対側のホームへ渡らねばならない。

 何とか乗れた。すでに18時を回っていて、ビルバオまでは1時間弱かかるので乗りたかったのだ。
日本食っぽいピンチョスを出すバルへ
  アチューリ駅に到着。19時過ぎ。バスク鉄道のビルバオのターミナルに駅名はアチューリ。知らないと不便だ。

 ホームは1面2線。行き止まり式だ。
 
 アチューリ駅の駅舎。写真右下に小さく写っているが、ここはビルバオの路面電車の起点でもある。
 
 アチューリ駅は街の中心からは少し離れているが、旧市街のすぐそばにある。

 前日は日曜日の夜で旧市街は閑散としていたが、この日はにぎわっている。

 旧市街の中心に位置するのがヌエバ広場。街路がわかりにくく、何度か間違ったけど、行きついた。
 
 ヌエバ広場の一角にこの日、めざしたバルがある。まず、Gure Toki(グレ・トキ)へ。

 下左  カウンターには3段でピンチョスが並べられているが、ほかにも注文して作ってもらうメニューがあるようだ。

 下右  飲物は白のグラスワイン。

 
 
 
 この店の一番人気だという、イディアサバルチーズときのこのスープ。

 スープの入っている部分の幅はコーヒーカップくらい。あっさりしたポタージュのような感じ。
 
 クルマエビと野菜のロール揚げ。

 カリカリと揚げられていて食感がよい。ミニ春巻のような感じ。
 
 ソフトシェルクラブの天ぷら。

 殻や足も柔らかくて全部食べることができる。

 全部で約12ユーロ(約1450円)。
 
 続いて、すぐ近く、こちらもヌエバ広場の一角にあるLa Olla(ラ・オラ)へ。

 下左  この店もピンチョスがカウンターに並べれているが、注文して作ってもらうものもあるようだ。

 下右  飲物はシードルにした。
 
 
 天ぷら。メニューの中にtempura とあったので注文してみた。まさに、天ぷらそのものだ。

 白身魚、エビ、カニカマ、ピーマンなどが揚げてあった。日本の天ぷらと違うのは、チーズとトマトで作ったようなタレをつけていただく点。これでも美味しかった。
 
 ウニ。生ウニの上にきのこ、乾燥した小エビ、野菜が少しのせてある。

 店員が日本語が少しわかり、ウニ、ウニと勧めてきたのでいただいた。

 ウニはウニだけでいただいたほうがウニの味がよくわかって美味しいと思うのだが、これも美味しかった。
 
 白魚のような小魚をドレッシングであえてパンの上にのせてあるピンチョス。これはカウンターにあったものを指さしした。

 下左  ホタテ。これも店員に、ホタテ、ホタテと勧められていただいた。チーズソースをかけたホタテを焼いたもの。貝殻の下はタレの入ったコップ。

 下右  ホタテとタレを分けた状態。これも美味しかったのだが、味が濃いために、ホタテ自体の味がわかりにくかった。

 この店の品は少し高いものが多かったのか、全部で約22ユーロ(約2800円)。

 なんだか日本食っぽいものばかりいただいた。でも、食べなかった品を見ると、日本食っぽいのはごく一部のようだ。

 このあと、ホテルに戻り、1日を終えた。