8日目   ガウディ建築めぐり

 

サグラダファミリア
 朝食後、地下鉄でサグラダファミリアへ。

 地下鉄サグラダファミリアで下車すると、裏側にあたる受難の門の側がすぐに見えた、15年前に行った時より、塔が大幅に増えている。2026年に完成するといわれているが、中心の塔こそまだ高くないのだが、ほかの塔はたくさんできていて、完成が近づいていることがわかる。

 聖堂入場は10時30分、鐘楼入場は11時30分に予約したのだが、9時30分に着いたので、周囲を見て回る。
 
 表側の生誕の門の側へ移動。

 サグラダファミリアは2009年以来、15年ぶり。バルセロナ最大の観光地だが、鐘楼の予約が到着後すぐにはとれなかった。

 聖堂だけなら、時間帯を選べば、到着翌日やその次の日でも予約できたのだが、鐘楼も含めての予約がとれるのは、バルセロナ到着翌日を1日目として、5日目だった。しかも時間帯がよくなく、予約したのは6日目。

 その関係で、出発の4、5日前に、バルセロナの宿泊日数を1日増やすなど、旅程を大きく変更した、
 
 塔の上部。

 ガウディ独特の特徴ある造形物がとりつけられている。

 下左   塔の先端の造形物を拡大。

 下右   入場時間になり生誕の門から入場。
 
 
 
 
 門の上部にはたくさんの彫刻がある。

 「天使の合唱隊」という彫刻だが、内戦で破損し、近年、日本人彫刻家によって修復されたという。
 
 聖堂に入り、あっと驚いた。聖堂が完成しているのだ。

 15年前に来た時、聖堂内は工事現場といった感じで、決められた木道の仮設ルートを歩いた。それが、きれいな聖堂ができていてびっくり。

 前年、佐川美術館でガウディ展を見たり、日本人彫刻家の活躍を紹介したNHKの番組などで、ほぼ完成ということは知っていたのだが、15年前の工事現場風の印象が強く、きれいな聖堂は驚きだった。
 
 
 
 
 上左   天井。

 上右   ステンドグラス。

 左   聖堂の後方から祭壇を見る。
 
 クリプトは、ミサに参列する場合をのぞき、観光客には開放されていないが、聖堂内からのぞくことができる。

 クリプトはガウディが直接手がけたもので、この中にガウディの墓も置かれている。
 
 
 
 
 上左   予約の11時30分に鐘楼に上るエレベータへ。北塔と南塔のどちらかを選んで予約するのだが、南塔にした。

 上右   エレベータで上ったところの近くには細い塔の先端が見えた。工事現場のような雰囲気もある。

 左   鐘楼の上部からの眺め。
 
 聖堂の上部にある小さな塔を上から見下ろせた。
 下りは階段で下りる。
 
 工事の労働者の子供などのために作られた学校の内部。内戦で破壊され、再建されたもの。
サン・パウ病院
 上   サグラダファミリア駅。地下鉄で1駅だけ移動。

 左   サン・パウ病院へ。2009年にもやってきたが、当時は現役の病院として使われていて、患者や医師が行きかい、自由に動くのもはばかられたので、今回が初めてのようなもの。
 
 病院のロビーだったところ。

 サン・パウ病院は、ガウディと同時期の建築家モンタネールの設計。
 
 病室だった部屋は、展示室になっていた。
 
 昔のレントゲン。どのように使うのだろうか。
 
 病室とは思えないような窓。

 下   中庭に面して並ぶ病棟など。
 
 
 管理棟にあったホール。
カサ・ミラ
 地下鉄・ディアゴナルで下車し、カサ・ミラへ。

 バルセロナ中心部の交差点に建っていて、異様な感じだ。

 下左   中庭がある筒状の建物。

 下右   中庭を取り囲む廊下。
 
 
 
 
 見学できた部屋。各所に曲線が目立つ。
 
 屋根裏部屋。断熱性などを考えて設置されたという。

 展示室になっていて、これはガウディ設計のイス。
 屋上。見て楽しい煙突や換気口が並ぶ。
 中庭の開口部を屋上から見る。
カサ・バトリョ
 カサ・ミラから徒歩10分ほどのカサ・バトリョへ。ここも繁華街の交差点にあって目立っている。

 下左   ここも建物の真中に採光口があって、中が明るくなっている。

 下右   上階の採光口の部分。
 
 
 
 
 中央広間。天井や窓が曲線で構成されている。
 
 居住室内。
 
 屋上。ここでも煙突の装飾が見もの。
 
 屋上から一気に階段を下りる。

 2009年にはなかったのだが、階段の一部は、金属のすだれを使って美しい空間が作られている。

 この空間の設計者は日本の建築家、隈研吾。
 
 最後に、"光の洪水"というプロジェクションマッピングを見て見学コース終了。
カサ・ビセンス
 地下鉄・フォンタナ駅へ移動。カサ・ビセンスへ。

 ガウディの初期の建築作品で、ほかの建築より小規模。

 下左   印象的な部屋。

 下右   タイル業者の別荘ということで、タイルをたくさん使用。
 
 
 
 
 屋上はないが、屋根には装飾を施した煙突があった。
港近く散策と夕食
 海洋博物館へ。かつての造船所を利用している。

 オスマントルコをやぶった1571年のレパントの海戦で活躍したレアール号の模型。

 帆船ではなく、オールを手漕ぎして進むガレ―船だったのでびっくり。

 ほかは面白くなかった。
 
 港を散策。
 
 コロンブスの塔。エレベータで上れるのだが、開場が14時30分までなので、お話にならない。
 
 ランブラス通りの路上レストランで夕食。
 
 ビール。暑い日だったので旨い。
 
 ガスパッチョ。
 
 ボケローネス(小いわし)のから揚げ。

 ビール、ガスパッチョ、ボケローネスのから揚げで約30€(約5000円)。

 食後、地下鉄で宿に戻る。