4 日 目  ハ ー ト ロ ッ ク 登 頂

 
 上   この日はハートロックへトレッキング。

 朝食は7時から。食堂に行くと、宿がやっている中華料理店も緊急事態中は昼だけの営業になっているとわかった。

 左   朝食。民宿らしい家庭的な朝食。
 9時にガイドが出迎え。もう1人の客をひろい、申し込んでいた弁当のための立ちよりもあって、9時20分に小港海岸より1kmほど手前の駐車場着。

 200mほど歩き登山口に到着。この先は森林生態系保護区域で観光客はガイドの同行が必要。

 入山者別に色分けされた小石を入れるようになっていた。これで入山者数を数えるとはびっくり。
 
 種子除去装置。

 まず泥などをマットで落とす。また箱の中に入っている”コロコロ”(粘着テープがついた掃除器具)でズボンに付着した土砂やほこりをとる。これらは、外来植物の種子が保護区域に入り込まないようにするため。

 つぎに”シュッシュッ”(箱にぶら下げてある酢酸スプレー)を衣服にかける。これはプラナリアが入り込まないようにするため。

 小笠原は海洋島で、島独自の生物(固有種)が見られるが、外来の生物に駆逐されて、固有種が生きのびられない事態がいくつも発生しているため、こういう措置がとられている。
 
 登山道に入り、徐々に上がっていく。やがて「常世の滝」が見えた。滝つぼまで行けるらしい、

 下左  テリハハマボウ。小笠原の固有種。朝は黄色いが、夕方になると赤っぽくなってくる。

 下右  ゲットウ。八丈島から持ち込まれたというから外来種になるのか。多くの花がならんで目につきやすい。
 
 
 軍用車のエンジンの一部とタイヤ。この道は軍用道路だったが、車が移動できなくなり放置したのかな。
 
 ガジュマルの森。ここは広い範囲にガシュマルが育っているのが特徴。
 
 再び、軍用車の廃墟。こちらは前後のタイヤがり、車が結構大きなものだったこともわかった。
 
 
 上   気持ちの悪いものが道にあった。最初は蛇かなと思った。「マルハチ」という木だそうだ。

 左   そばには立っている「マルハチ」もあって、背の高い木だとわかる。小笠原の固有種だそうだ。そしてシダの仲間だという。
 
 葉は最上部についているのだが、以前に葉がついていて、それが落ちたところがうろこのように見えた。

 そして、丸の中に「八」の字に小さな穴が並んでいる。それは「マルハチ」の由来。
 
 オガサワラビロウ。ヤシ科で背が高いことが多いが、これは低くて葉を撮影できた。小笠原の固有種で、穂のような花が咲くそうだ。
 
 ジャングルの中に突然あらわれるコンクリートの建物。戦時中は通信基地として使われたとか。
 
 ほぼ0mの登山口から301mの衝立山まで上がり(視界はなく、ジャングルの中)、少し歩くと、視界が開けて島の南側が良く見えた。

 ハートロックは陸地の右上付近だが、まだよく見えない。30分かけて40mほど下っていく。
 
 登山口から3時間かかってハートロック(千尋岩)の上に到着。ハートロックは赤い岩だが、上は赤土は広がる。

 細長い島が南島、有名な部分は反対側からで入りするので見えない。
 
 数m先に260mの崖がある。先端までは怖くて近づけない。

 海上からはハート型の崖が見え、小笠原の絶景ポイントのひとつだが、崖上からは見ることができない。
 
 東京都のマークの入った標柱があった。銘板には「公共基準点 3級空-A 東京都小笠原支庁」。これをここまで運ぶのは大変だっただろうな。

 下   撮影用の標識。
 
 
 弁当。おにぎり2個とおかず少々。ぎっちりと詰めてあって、パックの中で動いてごちゃごちゃになるのではないかと思っていたが、大丈夫だった。
 
 ハートロックの東側の崖。この頂上の直下に穴があった。戦時中に海上監視や攻撃の目的で設置されたようだ。頂上の左側の赤土のところから穴を掘っていったようだ。
 
 1時間休憩して戻る。右の山が衝立山。ここまで上がったあとは下りが続く。

 写真ではよくわからないが、左の真中には二見湾と集落のある地区が見えている。
 
 帰りは2時間30分で下山。宿に戻ると16時30分ごろ。

 疲れたので風呂に入って、この日は宿で休むことにした。

 入浴後、前日に買っおいた「小笠原パッションフルーツ クラフトチューハイ」を飲む。

 製造元は何と、京都市の宝酒造。確かにラベルのCRAFTの左には宝酒造のロゴマークが書かれいる。小笠原産のパッションフルーツを京都市まで運んで醸造しているようだ。販売は小笠原だけじゃばく東京、埼玉、千葉と神奈川の一部。

 
 
 18時に夕食。食堂へ行くと、出たぁ〜。

 カメ刺し。アオウミガメは絶滅危惧者なので食べてよいのか気になる。でも、許可を得た漁師が春の捕獲期間に、小笠原全体で135頭を捕獲できる。食文化や漁法の継承が目的らしい。飲食店や宿は漁師から1年分買って冷凍して使う。

 味はあっさりしている。タイの刺身は味がほとんどないがそんな感じ。カメは海草を主な餌にしているからだろう。
 
 
 上左   ウミガメの内臓煮込み。胃、腸、肝臓だと思われる部分や少し肉も煮込まれていた。味は薄めで、塩味程度。臭みはなく、柔らかい。

 上右   おでん少々。

 左   赤魚の唐揚げ。小骨が気になって食べるのに時間がかかった。揚げてあっても骨までは食べられなかった。
 
 漬け丼。ご飯がすし飯で、魚は醤油漬けになっている。魚は、かんぱちやまぐろ。島寿司と同じく辛子をつけるようになっている。

 下左   餃子。この宿は中華料理店もやっているのでお手のもの。

 下右   みそ汁。

 満腹になって幸せだ。
 
 

 

 3日目 小笠原のトップ 全体のトップ  5日目