6 日 目  父 島 の 南 と 北 を 歩 く

 朝食はピザトースト。前夜に念のために尋ねられていたので驚きはない。いつもとは違う趣でたまにはいいと思う。

 ピザトーストのまわりにあるのは、ヨーグルト、コーンスープ、コーヒー。
 
 この日は父島最終日。父島初日は午後だけで自力で歩いたし、2、3日目はガイドの世話になったが、4日目は丸1日、自力で回る。

 行先は、島の南部の中山峠と農業センター、そのあと北部の宮之浜と釣浜。どちらもトレッキングだが、南部へは近くまでは村営バスを使うので、村役場前バス停へ。(向かいにある建物は村役場)
 7時45分発のバスに乗車。すぐそばにある駐車場から出てきたバス。側面にはくじらが描かれている。

 下  1日乗車券。

 乗車するとすぐに1日乗車券を購入。3回乗車するつもりなので、500円で少し得になる。行先を聞かれて、小港海岸とこたえる。
 
 
 
 上左   終点の小港海岸までずっと自分1人。

 上右   小港海岸は、東京都最南端のバス停だ。

 左   目的別に小石を入れるのと、繻子除去装置はハートロックの時と同じ。大きく違うのは、ここからの登山はガイドの同行が不要なこと。
 
 20分ほど上っていく。
 
 中山峠到着。
 
 中山峠から下りたところにあるビーチがブタ海岸で下に少し見える。さらに進むとジョンビーチがあり、機会があれば行ってみたい。

 沖合には細長い南島が見える。
 
 上ってきた側を見ると小港海岸が良く見える。さらに同じ湾の遠いところにコペペ海岸が見える。

 下   望遠で見ると父島の市街地も見えた。
 
 
 中山峠の案内板。標高は110mとのこと。
 
 上ってきた道を下りて、つぎは小港海岸へ。
 
 海岸の端のところに海底火山の噴火時の溶岩が固まってできた枕状溶岩がある。
 
 
 上左   10時6分発のバスに乗車。

 上右   1つ目のバス停「農業センター」下車。

 左  農業センターは見学可能範囲だけでもかなり広い。温室内のマンゴー。
 
 
 上左   センター内には遊歩道があり、展望台まであった。

 上右   展望台からは二見湾の向うの市街地が見えた。

 左  元都知事の石原慎太郎の記念植樹したトックリヤシ。
 
 小笠原神社方面に向かった。坂道を上がり、小笠原神社の手前にあったトーチカ。入れるようだったが、入口が小さかったので入らなかった。

 ほかに、手前には、新はりの碑、開拓小笠原の碑、にほへの碑はあった。
 
 銃眼の出る場所に繋がっていた。二見湾を見張っていたようだ。
 
 16世紀末、小笠原を発見したとされる小笠原貞頼(豊臣時代であったが、徳川家康に仕えておた信濃の武将)を祀る神社。

 下左   扇浦海岸。

 下右   11時33分発の村営バスで市街地に戻った。

 
 
 市街地へは10分ほどで戻り、青灯台入口で下車した。向かったのはハートロックカフェ。食べるものは決めていた。さめバーガー。この店の名物なのだが、3日前にはこの店に着く途中に”島寿司”を発見して心変わり。

 で、メニューを見たのだが、またもや心変わり。「亀煮丼」があったのだ。ウミガメの内臓煮込みの丼だろう。さめも珍しいけど、ウミガメは小笠原でないと無理(八重山でも食べられる店が少しあるけど)なので、予定変更。
 サラダと飲物のついたセットにした。飲物はマンゴージュース。
 
 「亀煮丼」を拡大。

 丼の具は、前々日に宿の夕食で食べたのと同じで、ウミガメの内臓と肉を煮たものだった。

 宿もだっやが、塩だけで味付けしているので味が薄い。唐辛子をふったが、ご飯のおかずとしてはもっと濃い味付けにしてほしいな。
 
 昼食後は、生協で、翌日に母島に持っていく飲物や翌日の昼食時に入るつもりの店が閉店の場合に食べる菓子を購入。

 そのあと、宿で1時間ほど休憩した。日中にゴロンとなれるのは幸せ。

 14時ごろから外出。宮之浜から釣浜への遊歩道をトレッキングするが、その前に、前回、閉まっていた世界遺産センターに立寄る。
 
 小笠原の自然についての展示が中心。世界遺産になった経緯や特に保護されているものなどが参考になった。できれば初日に入館できた方が役に立ったと思う。
 
 車道を30分ほど、途中で峠越えをして歩いて、前日もやってきた宮の浜へ。

 穏やかな湾で左手と右手の両方に特攻艇「震洋」の格納庫があるのは前日に確認していたが、この日はそばまで行ってみよう。
 
 まず、左手の格納庫へ向かった、近く見えていたが300mほどあり、しかも倒木や木の枝などで歩きにくかった。

 到着したが、ここが「震洋」の格納庫だという案内板はなく、立入禁止の看板があるだけ。
 
 もとのところに戻り、今度は右手へ。右手は、格納庫を見た後、そのまま進んで釣浜へ向かう。

 写真で、車道から海岸に出たところは右のほうにある。そこから歩いてここにやってきた。この写真で左手に格納庫がある。
 
 格納庫のある海岸へは海上の遊歩道からは行きにくく、洞窟の内部の様子はわからなかった。看板には立入禁止とあった。

 前日に戦跡ツアーで宮の浜にやってきて、説明を受けたからわかったけどれも、そうじゃなかったら、「震洋」格納庫には気づかなかっただろう。
 
 階段を上がって、宮の浜の東側の湾が見える場所へ。こちらもきれいな湾。
 
 しばらく海の見えない道を歩いた後、再び海岸へ。ここからは父島の北側にある兄島が見えた。

 兄島は父島に近いが無人島のために固有種が保存されている。
 
 さらに歩くと、二見湾側の眺望が開けた。
 
 再び、北側の海岸が見られた。
 
 やがて遊歩道が終わり車道になる。車道は高度を下げて行き、二見湾に至る。

 少し車道を下ると、釣浜の海岸に下りる道があるので、いったんそこまで歩く。
 
 釣浜に下りる分岐点から15分ほどかけて海岸へ下った。

 釣浜の海岸。海岸は流れ着いたものが多く、きれいではなかった。湾は靜か。
 
 釣浜への分岐点まで上ったあとは、下る一方。

 下りの途中に小笠原高校があった。2021年の生徒は46名。
 
 宿には16時30分に戻ってきた。このあと、入浴して、休憩。この宿では、洗濯機が自由に使えたので、毎日洗濯していた。
 
 この日の夕食は、事前に前日の夕食時に中華料理店としての店のメニューを渡され、食べたいものをこの日の朝食時に渡す仕組みだった。

 頼んでおいたものの全景。
 
 ピリ辛冷やし豆腐。
 
 アカバらーめん。

 アカバの半身がどかっと入っている。スープはあっさり味の醤油味。
 
 パオハン。

 炒飯に卵をかけ、独特のソースを添えたこの店だけのメニュー。

 
 
  パッションフルーツジュース。

 4泊したこの宿の夕食もこれが最後。中華料理店を兼業しているだけあって、美味しい食事だった。

 

 5日目 小笠原のトップ 全体のトップ  7日目