3 日 目   奥入瀬渓流温泉と蔦温泉
 部屋からの眺め。連日、宿に戻るのが遅く、出発も早朝で、はじめて外を見た。青森港を渡る斜張橋が見えた。
 
 前日は6時前に宿をでたので、朝食はつけなかったが、この日は朝食つきにした。

 下   ビュッフェ式で品数も多くてよかった。ご当地ものとして、ほたてのみそ貝焼や十和田バラ焼きもあった。
 ご飯は赤米もあったのでいただく。縄文人にちなんだのだろうか。

 下左   青森駅前のJRバス乗場。7時45分発の十和田湖行きに乗車する。同じ場所から空港行きも出てるようだ。

 下右   7時30分ごろにきたときは2番手だったが、バスがやってきたころには30人ほど並んでいた。ギリギリ乗車できるくらいだ。

 
 
 バスは観光バスタイプで快適だ。八甲田ロープウェイは停止しているとのこと。今日は関係ないが、乗車の予定もあり気になる。

 下左   萱野茶屋でトイレ休憩。

 下右   茶屋からお茶のサービスがあり、いただいた。
 
 
 バスの経路中で最も標高が高く1000mを超える傘松峠の付近では、道路の脇に雪が積もり、雪をかぶった木もあった。

 下左   谷地温泉あたりまでくると、雪がなくなってきた。

 下右   蔦温泉でトイレ休憩。あとで、ここにもう一度やってくるので、偵察をしておく。
 
 
 この日と翌日は「星野リゾート奥入瀬渓流ホテル」で泊る。星野リゾートの宿は初めての利用だ。

 それで、バスを「奥入瀬渓流温泉」で下車。

 ところが、案内の地図で。星野リゾートの最寄バス停は「奥入瀬渓流温泉」じゃないことが判明。

 バス停周辺には旅館・ホテルが点在していて、奥入瀬渓流温泉で泊まる場合、たいていの宿はここで下車がよい。でも、星野リゾートは「焼山」が最寄だった。

 ここから1.5kmほど歩かねばならないことがわかり、荷物を持って移動(笑)。
 
 この付近のバス路線図だが、青森からのバスがいったん奥入瀬渓流温泉に立寄ることは知らなかった。

 星野リゾートが、青森・八戸・十和田湖への道の分岐点から1km弱のところにあることは確認していたので、疑いもなく下車した。

 また奥入瀬渓流温泉では、宿の検討はせず、最初から星野リゾートに決めていたことも、十分に調べなかったことにつながった。
 
 
 小雨の降る中、星野リゾートに20分ほどかけて移動した。

 このあと、蔦温泉に向かうので、荷物を預かってもらう。

 チェックインの手続きもすませ、蔦温泉から戻ってきたときには、キーを受け取り、少し説明を聞くだけでよいことになった。荷物も部屋に運んでおくということだ。
 
 バスを待つ間、ラウンジで休憩。ラウンジには巨大な岡本太郎の作品「森の神話」がぶらさがっている。暖炉の煙突として使われている。ブロンズ製。星野リゾートに最初から決めていたのは、これが見たかったこともある。

 下左   星野リゾートは経営が立ちいかなくなった宿の経営をにない、再生させているが、建物は星野リゾートの所有ではなく、オーナーがいる。

 この宿や三沢市の「青森屋」は、三沢観光開発という会社の所有なのだが、以前は、別のオーナーだった。そのオーナーが岡本太郎と知り合いで、作品制作を依頼したようだ。そのオーナーは渋沢栄一の秘書もしていたということでびっくりした。

 下右   コーヒーで一休み。
 
 この宿は、フロントのある東館のほかに西館がある。西館のロビーには岡本太郎の遺作があるというので見に行った。亡くなる前年の1995年の作品だという。

 こちらも暖炉があるのだが、その煙突として使われいるのが、岡本太郎の遺作「河神」だという。太陽の塔の中の"生命の樹"を連想させられた。こちらはアルミ製。

 下左  バスの時刻が近づき、宿のそばの「焼山」バス停へ。

 下右  青森行きのJRバスに乗車。先ほど歩いた道をバスで通リ、雨の中よく歩いたものだと思った。蔦温泉では沼めぐりの散策をするが雨はどうか心配になる。
 
 
 
 
 
 15分ほどで蔦温泉に到着。蔦温泉では、まず沼めぐりの散策コースを歩いたあと、レストランで食事、日帰り入浴をし、バスで奥入瀬渓流温泉に戻る。

 沼めぐりコースの入口。ビジターセンターがあるので、のぞいてみたが、ほとんど展示がなかった。

 小雨が降っていたが、レインコートを着て傘もさし、防水のトレッキングシューズを履いて歩く。
 
 蔦七沼といわれるが、赤沼は5qほど離れていて、遊歩道があるのかどうかも定かじゃなく。この日は残る6つの沼を回る。蔦沼、鏡沼、月沼、長沼、菅沼、瓢箪沼の6沼。

 このうち、最初の蔦沼までは木道が整備されていてとても歩きやすかった。
 蔦沼に到着。ここは宿のHPの写真を見ると、真っ赤な燃えさかるような紅葉の写真が掲載されている。期待して行ったのだが、緑と黄が混じっている程度。三分も行ってないと思う。

 蔦沼は6沼の中では一番大きく、眺めも一番よかった。
 
 
 上左   蔦沼から先は遊歩道があるとはいえ、急坂や雨のためにぬかるみがあって、標準のコースタイムより時間がかかった。

 上右   鏡沼。

 左   月沼。2つの沼ともに、雨が降っているのがわかる。蔦沼より標高が高く、黄色が覆っているが、赤はあまりない。
 
  長沼。雪解け水が入る春は長い形をしているのだが、しだいに丸い形になる。手前に浜が見えるが、水が引いていってできたのだろう。

 この付近がコース中で最も高いのだが、雨が小雪に変わった。早く温泉に戻ろうと先を急いだ。
 
 菅沼。ここは温泉に向かうコースから分岐して10分ほど歩かねばならないので、迷ったけれども全部回りたいので行ってみた。

 分岐点から坂道を下るので標高が低く、いつの間にか雪は雨に変わっていた。
 瓢箪沼。一番小さな沼。ここは蔦温泉のすぐ上で、少し坂を下ると蔦温泉だった。

 下   瓢箪沼を見た2分後、蔦温泉旅館の前に到着。
 
 
 
 上左   入浴の前に食事をしようとレストランに行くと、貸切のために入れず。

 上右   つぎに売店へ行くと、売店は開いていたが、そばの販売はやってなかった。

 左   昼食な抜きにして、入浴するため、中に入る。
 
 温泉は2つあり、まず「久安の湯」へ。男女で時間を分けているが、日帰り入浴の時間帯は、午前・女、午後・男で、うまく入浴できた。

 下  [蔦温泉のHPから拝借] 浴槽の下にすのこが写っているが、その下から温泉が湧きだしているという。「湧き流し」と説明されていた。「かけ流し」の一種だが、下から湧くってのが特徴だ。
 
 泉響の湯。男女別々に風呂がある。

 下   [蔦温泉の公式HPから拝借] こちらも湧き流しであるのは同じ。浴室は久安の湯よりも大きい。こちらにはシャワーブースがあり、その中に液体石鹸やシャンプーが置いてあった。
 
 
 入浴後、休憩室を利用した。大広間の縁側に安楽椅子が置かれ、バスの時間が近くなるまで休んだ。
 
 縁側から見えた庭。蔦温泉では、この庭が一番紅葉していた。

 下左   バス停。バスは30分遅れたので、雨が降る中、傘をさし待った。

 下右   遅れてきたバスには、ドライバーの補助員が乗っていて、安全確認などをしていた。営業所と連絡をとっていたのを聞くと、傘松峠付近で道路に雪が積もっていて、遅れたようだ。安全運転してほしいので、多少の遅れはやむを得ない。
 
 
 今度は「奥入瀬渓流温泉」で下りずに「焼山」まで乗車。宿の星野リゾート奥入瀬渓流ホテルに戻った。もう間違えなかったが、ややこしいと思う。

 荷物は部屋に運んであるというので、キーだけ受け取る。

 ラウンジでは暖炉に火がついていたので、温まっていく。岡本太郎の作品はホント特徴的。しっかり見ることができた。
 
 夕方の時間帯は、ワインや清酒もサービスされていたので、白ワインをいただいて、少し休憩。
 
 この宿では、玄関やフロントがあるのが2階で、裏手の奥入瀬川の側の高さを基準にして、一見、地下に思える階を1階にしている。で、2階から部屋のある3階にあがる。3階が最高階だ。

 エレベータを下りると、ラウンジが見渡せる。岡本太郎の作品を高い位置から眺める。
 
 もとは和室だった部屋を洋室にした部屋だ。

 玄関で、靴やスリッパから裸足になる点は和室と同じだ。室内用のスリッパが用意されていたが、使わなかった。

 窓側に和室ならテーブルエ真ん中にして向い合せの椅子があるのだろうが、ソファが窓側を向いて置かれていた。ソファの前のテーブルでネットを利用した。川沿いの森を見せるために窓側を向いて座るようにしてあるのはわかるが、座るのは暗くなったからが中心。逆にテレビを見るには不便だったので、この配置は何とも言えない。
 
 窓側から入口側を撮影。入口や押し入れなどが以前は和室だったことをあらわしている。
 
 押し入れを開けると。浴衣などが置かれているのは旅館と同じ。
 
 浴衣ではなく作務衣を使うこともできたので、作務衣を着用。
 
 窓側のソファ。ここに座って、窓を向いてネットをしたり、休んだりした。
 
 コーヒーパックなど。
 
 露天風呂へ。

  [星野リゾートのHPから拝借] 樹木は青々と写っているが、入浴時にはかなり紅葉していた。
 
 食事会場のリンゴキッチン。
 会場内。
 
 ビュッフェだが、リンゴを使ったメニューがたくさんあった。

 下  選んだ料理。
 
 
 
 上左   飲物はリンゴワイン。

 上右   リンゴケーキにアイスクリームをつけていただく。

 左   デザートとコーヒー。リンゴがあるのが特徴。

 

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