7 日 目 弘 前 |
2階にある食事会場へ向かうと、窓から屋根に積雪しているのが見えた。 道路わきに積もっていた雪はバスから見たが、屋根に積もっているのは今回の旅で初めてだ。 この日は10月21日。路線バスは10月末をもって酸ヶ湯温泉〜奥入瀬渓流温泉入口は春まで運休とのこと。この日の旅行記を書いているのは12月24日。酸ヶ湯温泉の積雪は145pとのこと。そんな中でも除雪して、路線バスが運行されているのはすごいことだと思う。 |
上 朝食。ビュッフェ式だが、野菜中心のメニューになっているのがよい。 左 デザートとコーヒー。りんごがメインなのは青森らしくてよい。 |
上 朝食後、青森行きの送迎バスの出発が8時50分なので、2時間弱、部屋で休憩。 8時35分にチェックアウト.。外に出ると、屋根の雪はかなり消えていた。 酸ヶ湯と奥入瀬で2泊づつ、計4泊して、八甲田、十和田のエリアを楽しんだが、いよいよお別れ。 左 青森行きの送迎バス。十数名乗車。 |
送迎バスの中では、乗車してまもなく居眠りをはじめ、気がつくともう青森駅の直前。 当初、青森発10時33分発で弘前に向かう予定だったが、青森駅前に送迎バスが着いたのが9時45分。酸ヶ湯から55分で着いたとはびっくり。おかげで、駅まで走り、9時53分発に飛び乗れた。 |
弘前行きの乗車券。 弘前までもほぼ居眠り。弘前着は10時39分。 下左 弘前駅でりんごジュースだけの自販機を発見。4種類のりんごジュ―スが売られている。 下右 青りんごの王林を選んだ。 |
弘前駅前のアートホテルで2泊する。荷物を預けて、身軽になって街歩きに出発。 まず駅に戻り、駅舎内にある観光案内所で観光地図を手に入れ、回るコースを検討。 |
駅から300mほど離れたところのイトーヨーカ堂。弘前では一番大きなスーパーのようだ。最近は大きなスーパーが郊外型になって、旅行者がいきづいらいこともよくあるが、ここは便利だ。 翌日は、ここの1階の一部を利用したバスターミナルから出発するので下見にきたのだ。 |
イトーヨーカ堂の最上階で昼食をとっていく。 入店した「やまなか」と左奥の別の店が営業していただけで、フロアの大部分がべニア板で覆われていて、痛々しかった。もとは数店の店があったのだろうけど。 |
店内。ほかに店が少ないためか、そこそこの客が入店していた。 |
角刺定食。 どういう理由か知らないが、豚の角煮は弘前名物の1つらしい。そして店内でも角煮が得意料理という表示もあったので角刺定食にした。あと角煮定食、角煮丼などもあった。 |
角煮を拡大。とても柔らかくて、かまなくても肉がほぐせる。そして溶けてしまう。 ただ、肉の量が少な目で、物足らない。刺身も同様。定食としても、もう1品ほしかったところ。もっとも値段も安かったので、値段相応なのかも。 |
追加注文で、りんごの天ぷらとりんごアイスのセット。りんごの天ぷらは初体験。青森って感じ。 |
2kmほど歩き、弘前城の外堀に着いた。外堀沿いの通りの街路樹は紅葉が進んでいた。 ここから弘前城の付近を反時計回りにめぐる。 弘前は津軽藩の居城があり、明治になり、青森県ができ青森が県庁になった後も人口は青森を上回っていた。今は、人口は青森、八戸に及ばないが、弘前大学があるなど、文化的な重みがある街だ。 |
最初にやってきたのは「津軽藩ねぷた村」。 入口まで行ったが、土産物センターのような気がして、展示は少なそうで、入場料に見合った価値があるのが疑問に思った。時間も限られているし、入口だけ見て撤退。 |
次に城の北側にある仲町の武家屋敷へ。保存地区になっている。 最初に岩田家に行くと、月・木が休館。この日は木曜だったので入れず。次に向かった笹森家も同じ休館日で入れず。 |
伊東家と梅田家は同じ敷地にあり、休館日が火・金で、入ることができた。 2つの家が同じ敷地にあるが、この2つは他からここに移設されたため。 |
梅田家。藩医をしていたということで、大きな屋敷だ。 |
この板敷の間は診察室だったという。 |
このあと、弘前城に北門から入ったのだが、北門の前に現役の酒屋が昔ながらの姿で残されていた。ここも見学できたようだが、入らなかった。 |
北門から城内へ。 |
天守に向かって歩くと、内堀の大規模な工事をしていた。 |
本丸の端からの眺め。斜面になっていて、上ってきにくいよいうになっていた。 |
天守。天守としては小規模で、櫓じゃないかと思ったくらいだ。 もとあった場所は内堀に面したところで、工事のために70m移設された。内部の展示を見学。 平らな広場に、本来は石垣の上の天守があるのは変な感じがする。 |
本来、天守があるのは内堀沿いで、そこも工事をしていた。工事終了後、天守はここに移されれる。 |
南門から城外へ。 |
弘前城植物園。 本来、入場しない予定だったが、本丸と藤田記念庭園の2つに入場するだけでも、植物園にも入れるセット券を買う方が安かったので、セット券を買い、植物園へも行った。予想はしていたが、この時期、植物園はほとんど花も咲いておらず、ただ歩いただけ。 |
藤田記念庭園は、弘前出身の実業家で日本商工会議所の初代会頭であった藤田謙一が造った庭園で、のちに弘前市に寄贈されたもの。 日本庭園だが、建物には西洋風のものもあり、そこのカフェに行こうと思っていた。着いたのは16時で何と16時でオーダーストップとのこと。植物園に行かなきゃよかったと思った。 |
日本庭園の中に、自然の崖があり、上部と下部に庭園がわかれていて、その差は十数mある。このような庭園はあまりないのではないか。 崖の上から山頂こそ見えないが岩木山の大半が見えた。 |
崖の下側。かなり広い庭園で駆け足でも回るのに20分ほどかかった。 |
旧弘前市図書館。 洋館の図書館。左下に写っている建物が現在の図書館。 |
内部も見学できた。 |
続いて、東奥義塾外人教師館。 東奥義塾は甲子園に出場した高校なので知っていた。ただし最近は出場していない。 津軽藩の藩校として開校。この建物は海外から招いた教師の宿舎だが、1人の教師が家族で使ったようだ。 藩校が起源の高校は各地にあり、多くがその県を代表する公立高校になっている。東奥義塾は私学になっているのだが、珍しい例だ。 |
閉館時間がせまっていたが、何とか見学できた。1階にカフェがあり、開いていれば入りたかったが、すでに閉店していた。 |
外人教師館の裏手に、弘前にあった洋風建築のミニチュアがまとめて展示されていた。地方都市にしては。かなり多いのじゃないかと思った。これが仙台だとかならわかるのだが。 |
宿に戻る途中、プロテスタントである日本キリスト教団の弘前教会を見ていった。17時を過ぎて暗くなっていて、ライトアップされていた。 レトロな銀行などもあったが時間ぎれであきらめた。植物園に行ったのが失敗だった。 |
駅前の宿に戻り、荷物を受け取って、部屋へ。窓際がデスクになっているタイプで、ネットの利用などが便利で、自分好みのタイプの部屋だ。 |
窓側から入口側を撮影。 |
1時間ほど休んでから夕食へ。 駅前の「九十九」(つくも)へ。 |
個室が並ぶ店で、カウンターも半個室のようになっていた。 下左 最初に飲んだ生ビールとお通し。 下右 徳利に書いてる銘柄じゃなく、「華一風」という銘柄を飲んだ。醸造元は弘前市のカネタ玉田酒造。 |
海鮮サラダ。 |
貝焼き味噌。 ほたて貝を細かく切ったものを味噌味のスープで貝殻ごと焼き上げ、薬味をかけたもの。 |
イカメンチ。 イカはキャベツ、タマネギ、ニンジンなどとともにみじん切りになっていて、小麦粉とまぜて油で揚げてある。、 |
黒石つゆ焼きそば。 黒石名物で、焼きそばがつゆに入っている。つゆは和風だが、焼きそばのソースのためにソース味のほうが勝っていた。 満腹になって宿に戻って、長い1日が終わった。 |
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