9 日 目   秋田内陸縦貫鉄道で角館へ
 
 上   ビュッフェ式の朝食で選んだもの。

 左   デザートとコーヒー。

 この宿は6時30分から朝食がとれるようだったので、この日も朝食をつけた。7時からなら、先日にコンビニで調達していただろう。
 
 弘前発7時52分の秋田行きに乗車。

 弘前駅の発車メロディーは、津軽三味線での津軽じゃんがら節。

 下左   車内。ロングシート。県境付近のすいているときに撮影。

 下右   弘前から鷹ノ巣の乗車券。
 
 
 鷹ノ巣着8時57分。

 下左   待合室で長く待った。利用者が少ない割に待合室がかなり大きかった。

 下右   青森行きの特急「つがる」。
 
 
 JR駅の玄関から30mほど離れて秋田内陸縦貫鉄道の「鷹巣駅」の駅舎がある。JRは駅名に「ノ」があるが、こちらはない。

 下左   駅舎内の窓口。切符のほか、いろいろな鉄道ものの土産を売っている。

 下右   角館行きの乗車券。
 
 ホームの片側がJR、片側が内陸線の駅名標は、JR側は「鷹ノ巣」。
 
 裏側は「鷹巣」と表裏で違う。
 
 ホームの片側に内陸線の気動車が停車中。もし「つがる」に乗車して、すぐに乗り継ぐ場合は、右側のホームに着いて、すぐに乗り継げる。
 
 乗車した阿仁合行きの気動車。阿仁合ですぐに乗換て角館に向かう。

 角館まで94.2kmの長大な第3セクター路線だが、鷹巣〜比立内46.0qは国鉄の阿仁合線として、松葉〜角館19.2kmは国鉄の角館線として1980年前後に乗車済。

 その後、この2線と新線である比立内〜松葉29.0qをあわせ秋田内陸縦貫鉄道として現在に至っている。それで、この日は約40年ぶりに乗車する区間と新たに乗車する区間を楽しむわけだ。
 
 青森からの秋田行き特急「つがる」が、内陸線と同じホームの反対側に到着。

 弘前発9時40分で、宿を出るのも2時間近く遅くてよかったのだが、駅舎を見られないので、早くに宿を出だ。おかげで、長時間待たされたが。
 
 
 車内。乗り換えた人はいなかった。

 角館10時34分発。比立内で乗り継いで、角館13時03分着。2時間30分かけての旅がはじまる。

 下   窓の下にあるテーブルには、鷹巣から角館の全駅の案内図が設置してある。
 
 
 縄文小ヶ田駅に停車した際、窓のすぐ横に田んぼアートが見えた。

 すでにきれいに見える時期はすぎていたが、輪郭はよくわかった。キティちゃんと右側はよくわからなかったが、調べると、近くにある世界遺産、伊勢堂岱遺跡のキャラクターである「いせどうくん」らしい。

 全然予想していなかったので、ラッキーだった。よくアートのそばの座席に座ったものだ。田んぼアートは沿線にはほかにもあったことが調べてわかったのだが、乗車時はまったく気づかなかった。
 
 
 上   阿仁合着。ここは車庫があるようで、いろいろな色の車両が置かれていた。よく見ると色が違うだけで、車種は2、3種類のようだ。色を違えてにぎやかさを演出してるのかな。

 左   角館行きに乗り換え。色は黄色だが車種は先ほどのと同じようだ。
 
 鉄橋の上で停車して撮影しやすいようにサービス。
 
 反対側の車窓からは旧道と新道の橋が見える。
 
 1分ほど停車して出発。車両の最後尾から撮影。
 
 鉄橋を出ると難読駅名で知られる「笑内」(おかしない)。
 比立内。行き違いの列車は急行。内陸線には急行がある。展望車になった特別車両のようだ。

 ここから松葉までは初めて乗車する区間だ。
 
 比立内を出てすぐ、再び鉄橋上で停車して撮影サービス。
 
 車両最後尾から見た鉄橋。
 
 車内には秋田犬の写真があちこちに貼られていた。

 下   荷物棚の上にも秋田犬。
 
 「阿仁マタギ」駅。マタギとは、猟師のなかでも、特に猟銃を使って熊やカモシカなど大型の獣を狩猟する猟師をさす。

 北海道から近畿までマタギとよばれる猟師はいるけれども、秋田の内陸では地名化しているようだ。マタギの里とかマタギ温泉もある。
 
 上桧木内(かみひのきない)で列車の行き違い。今度は黄緑の車両。
 角館に到着。写真の右手はJR角館駅の構内なのだが、柵があって、相互の行き来はできなくなっていた。必ず、駅の外に出ての乗換になる。


 
 内陸線の駅から30mほど離れてJR角館駅の駅舎がある。さらに、この写真を撮影している自分の背中側にこの日泊まる宿がある。
 
 1泊するJRのホテルである「ホテルフォルクローロ角館」。

 荷物を預けて、街歩きに出る。荷物は部屋に運んでおくとのこと。
 
 上   駅や宿から武家屋敷などがあるエリアへは1kmほど歩く。その途中は閑散としている。

 左   まず昼食をとらないといけないし、加えて夕食がとれる店も探したいので、両側をよく見ながら武家屋敷エリアに向かった。

 ネットで見つけて夕食に適していると思っていた店は県外客お断り。すでに、緊急事態宣言はどこも解除されているのだが、心配がたえないのだろう。
 
 上左   武家屋敷地区の入口にあった「稲穂」に入店。入口を入ると階段があり、そのまま2階へ。

 上右   2階の店内。

 左   きりたんぽ鍋を注文。
 
 できあがったきりたんぽ鍋。

 下左   飲物は「角館麦酒」。

 下右   醸造元は仙北市田沢湖の「わらび座」。「秘湯ビール」などこまでにも飲んだビールと同じ醸造元だ。
 
 
 西宮家。武家の中でも格式が高かった。この建物は明治〜大正に建てられた。

 下左   建物の中に蔵があった。

 下右   その蔵の中は家宝の展示場になっていた。
 
 
 安藤醸造。醤油、味噌、漬物などをつくり、写真右側の店舗で販売している。
 
 店内にある蔵の入口。蔵は上の写真のレンガ造りの蔵。
 
 別の入口から蔵の中に入れた。蔵の中は大広間になっていた。結婚式などが行われた。

 
 
 ふすま。秋田犬などが描かれている。ふすまの向こう側は蔵の壁になっている。
 
 旧角館製糸工場。

 角館の製糸業は1874年にはじまり、この工場は1911年にできた。1916年にこの地に移設された。1918年に操業を停止し、その後は米蔵として使われた。
 
 右側が新潮社記念文学館。新潮社の創設者である佐藤義亮が角館出身であることからこの地につくられた。

 角館ゆかりの作家などの展示がある。
 
 角館郵便局。白壁風の外観とまわりの景観によくあっている。

 ここから内町と呼ばれる武家屋敷通りがはじまり、保存地区になっている。
 
 武家屋敷はこの通りに沿って建っている。この通りの幅が広いが、最近広げたのじゃなく、江戸時代からこの幅だったというのは驚き。
 
 小田野家。
 
 河原田家。

 下左   家の中にあった蔵。

 下右   蔵の中では家宝の展示。
 
 
 うどん屋になっているこの建物は、かつて寺子屋で、角館で現存する建物でもっとも古いという。
 
 岩橋家。
 
 角館小学校跡。
 
 青柳家。

 下左   ここでも屋内に蔵があった。

 下右   蔵の中は鎧などの展示。

 青柳家にはいろいろな展示館があり、駆け足で通過するだけでも時間がかかった。

 
 
 
 旧石黒家までやってくると17時でどこも閉館になった。ここは昭和にできた一般民家のようで、見たいと思ったが、時間切れであきらめた。

 このあと、夕食できるところがあれば食べて帰ろうと思ったが、ほぼ閉店状態。ラーメン店はあったが、ラーメンを食べる気にもならず、宿のレストランで食べることにした。
 
 宿に戻る。荷物は部屋に運ばれていた。

 街並みに合わせてか、宿は2階建てで、部屋は1階で移動は便利だった。
 
 窓側から入口側を見る。
 
 1時間ほど休憩してからレストランへ。

 宿の宿泊者に限っての営業だ。居酒屋などの閉店が多く助かった。メニューの数が少なかったのが残念ではあったが。
 
 ソーセージ盛合わせ。

 下左   「常陸野ネストだいだいエール」というクラフトビール。

 醸造元は茨城県那珂市の「常陸野ネストビール」。みかんを使っていて、とてもフル―ティ。どうして、茨城のクラフトビールを出すのか不明。

 下右   清酒「秀よし」生貯蔵酒。醸造元は大仙市の「鈴木酒造店」。
 
 
 仙北市の名物「あいがけ神代カレー」。

 黒いほうが欧風カレー、黄色いほうが昔、この地方で食べられていた魚のだしでつくり、具として魚肉ソーセージを使ったカレー。混ざらないように真ん中にご飯をおいている。

 別皿に、この地の漬物である、いぶがりっこもおかれている。

 

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