11 日 目   蟹場、妙乃湯、黒湯、孫六
 5時に朝風呂へ。30分ほどこの露天風呂と中の風呂に入ったが、またまた1人占めで入れた。
 
 真ん中の上に岩魚の甘露煮がある。とても質素だが、山の宿って感じがするし、健康的だ。

 
 
 9時にチェックアウト。荷物を預かってもらった。

 この日は、このあと、蟹場温泉と妙乃湯で入浴し、荷物を受け取ったあと、黒湯温泉に向かい、そこから孫六温泉へも行くつもりだ。

 チェックアウトの際、「湯めぐり帖」1800円を購入。これがあると、日帰り入浴が無料になり、宿を結ぶバス「湯めぐり号」に乗車できる。

 日帰り入浴はどこも600円〜800円なので、3ヶ所以上入浴すれば元がとれるし、車利用じゃない場合は、宿を結ぶバスに乗るために必要だ。
 
 感染対策で、入浴の際には検温が必要で、購入時に「検温済カード」が貼られて、この日は検温終了。

 2枚貼ってあるが、翌日は別の宿で検温を受け、その際に貼られた。

 下   乳頭温泉郷の宿と「湯めぐり号」のルート図。蟹場〜休暇村が1kmほどでこの間は歩けるが、鶴の湯は5km、黒湯、孫六は2kmほど離れていて、車利用じゃない場合は「湯めぐり号」を使わないと苦しい。黒湯〜孫六は工事で運休中だが、孫六は黒湯から歩いてすぐ。

 乳頭温泉郷ではないアルパこまくさでも入浴したが、その際は鶴の湯の送迎バスと路線バスを利用した。
 
 
 
 黄色くなった森の中を蟹場温泉まで3分ほど歩く。
 
 蟹場温泉到着。フロントで「湯めぐり帖」を見せると、蟹場温泉のところにスタンプが押される。
 
 屋内の湯と露天風呂があるが、どちらも旅館本館から離れている。廊下から見た浴場棟。100mほど長い廊下を歩く。
 
 屋内の湯は男女別にそれぞれ2ヶ所あって、両方で入浴。こちらは、1つめの湯。もう一方より少し小さかった。

 ちょうど宿泊客が帰って、一方、日帰り入浴客はまだやってこなくて、自分が一番乗りだったようだ。
 
 2つ目の湯。どちらも透明な湯だったが、成分は別らしい。

 面倒だったのは、1つ目の湯との間は廊下を10mほど歩く必要があって、着替えなければならなかったこと。実際には、廊下にも誰もいなかったのだが。
 
 こちらの湯には寝湯があり、試してみた。寝心地はよくなく、浅すぎて、すぐにやめた。
 
 つぎに露天風呂へ。まず長い廊下を歩いて本館に戻る。左上の白い建物が本館。2つの湯で1時間近く入浴したが、温泉を1人占めできた。
 
 いったんフロントの前を通り、玄関で脱いでいた靴をもって、勝手口にようなところから、靴を履いて露天風呂に向かう。風呂まで200mほど歩く。
 
 3分ほどで露天風呂に到着。ここは混浴。

 ここは写真を宿のHPから拝借しようと思っていたが、自分だけだったので、思いがけず撮影できた。
 
 別方向から撮影。急いで撮影してから、その後ゆっくりと入浴いたが、ついに誰もやってこなかった。
 
 入浴後、玄関に止まっていた「湯めぐり号」に乗車。「湯めぐり帖」を見せて、妙乃湯まで行くと告げる。

 「湯めぐり号」は1日に5往復だが、休暇村〜蟹場は、孫六行きと鶴の湯行きが両方、往復するため10往復あるのと同じ。もっとも、この区間は1kmほどなので歩けるが。
 
 客は自分だけ。日帰り入浴も自分だけだったので当然かな。乗車時間1分で妙乃湯に到着。
 
 
 上   妙乃湯は道路に面して建物が建っている。

 左   玄関へ。玄関わきには、"日帰りに湯浴は少し混雑していて、待ってもらう"ということが描かれていた。フロントで「湯めぐり帖」を見せると問題なく入れた。
 
 [妙乃湯のHPから拝借] 脱衣場が小さめで混雑していた。脱衣場からすべての浴槽へ、裸のまま行ける。

 こちらは「銀の湯」。無色透明。この屋内の浴槽の他に小さな露天風呂もあった。
 
 [妙乃湯のHPから拝借] こちらは「金の湯」。濁っている。この露天風呂の他に、屋内の浴槽、小さな露天風呂もあった。

 日帰り客か宿泊客かはわからないが、混雑していた。ツアーでここに立寄っての入浴なのかな。
 
 入浴後、レストランで昼食をとる。
 
 窓際に着席。紅葉を見ながらいただくことにした。

 下   冷酒を注文したら、氷にボトルを入れて出され、げそから揚げのつまみまでついてきた。
 
 冷酒は「妙乃湯」。宿の独自商品のようだ。
 
 清酒「妙乃湯」の製造元は大仙市の「福乃友酒造」。紅葉を見ながらの酒は美味しかった。

 下  「山の幸御膳」。左上の「きのこ汁」が妙乃湯の得意料理のようだ。まいたけやしめじなどがたくさんはいっている。ほかも鮎の塩焼きとタコの刺身をのぞいて野菜者で健康によさそうだ。
 
 
 御膳には飲物もつくということで、アイスコーヒーをいただいた。

 妙乃湯は、風呂が混雑していてイマイチに思ったが、美味しい食事を紅葉を見ながらできたためか、よい印象が残った。

 このあと、「湯めぐり号」で黒湯温泉へ向かうのだが、いったん荷物を預けている大釜温泉に歩いて戻って、荷物を受け取ってから乗車する。「湯めぐり号」の出発までまだ時間があったので、ここで休憩。
 
 妙乃湯から大釜温泉まで歩いて5分ほど。預けていた荷物を受取り、「湯めぐり号」に乗車。
 
 自分以外に2人乗っていた。黒湯まで10分。
 
 黒湯のバス停は旅館から坂道を上がった駐車場にある。ここから5分ほど下ったところに旅館がある。

 駐車場からさらに車道が孫六へ通じているのだが、この車道が工事中で「湯めぐり号」は黒湯〜孫六は運休。歩行者は歩けるようだ。
 
 黒湯温泉の旅館の建物を見ながら舗装されていない坂道を下る。

 スーツケースを持っての坂道下りは大変だった。それでも雨じゃなかったのでよかったが。翌日、帰りに坂道を上がる際に荷物を車で運んでくれるサービスがあることがわかり利用したが、着いたときは知らなかったし。
 
 黒湯温泉のフロントがある建物。ここでチェックインしたのち、自分の部屋がある棟へ案内される。
 
 旅館棟の入口。ここまで案内されて、あとは自分で部屋まで行く。

 建物は木造だが壁が塗られていて、きれいに見える。

 下   藤田まこと、永六輔などのサインがあった。
 
 
 昭和の古いアパートと同じような扉が並ぶ廊下。酸ヶ湯と同じ感じだが、こちらのほうが壁がすっきりしていて、ちょっと最近のアパートって感じがする。
 
 部屋に入ると、すでに布団が敷かれていた。
 
 部屋の奥から入口を見る。
 
 お茶請けとしてかりんとうが置かれていた。
 
 窓からは紅葉とかなり下の方に浴場棟が見える。
 
 この日は黒湯で泊まるので、黒湯の風呂はあとで入ることにして、先に孫六温泉へ日帰り入浴にでかけた。

 黒湯からさらに坂道を下る。山道といった感じ。

 下   孫六温泉の全景が見えてきた。
 
 
 
 孫六温泉のフロント。ここで日帰り入浴の手続をして風呂に向かう。
 
 孫六温泉の敷地内は草が茂っている中に建物が点在する感じ。敷地内全体が田舎ともいえる。

 黒湯も建物が点在しているのだが、あくまで温泉の敷地の中だとわかるのだが、孫六はそうした感じもしない、ひなびた雰囲気。
 
 石の湯。入口が男女別になっているが、浴槽は混浴。
 
 脱衣場から浴槽へは少し階段を下る。湯は濁っている。
 
 左が男女別の唐子の湯。右が露天風呂の脱衣場。混浴。これとは別に女性専用の露天風呂がある。

 この2つの建物は隣り合っているのだが、その移動のさいに、着替えなければならなくて面倒だった。実際には、入浴していたのが自分だけだったので、建物の間を着替えずに移動しても差支えなかったが、やはり客がくる可能性があったので、やめておいた。
 
 露天風呂。ここで長く入浴した。
 
 唐子の湯。
 
 山道を5分ほど上がって、黒湯に戻った。

 孫六で入浴して、疲れた。この日は、朝から大釜、蟹場、妙乃湯、孫六と入浴しているので仕方ない。

 黒湯は早朝に入浴することしたが、明るいうちに下見をしておこうと、浴場棟へ向かった。浴場棟はかなり低い位置にある。
 
 浴場棟。
 
 温泉の湧き出ている池。上の建物は湯治棟。この建物の向こうに泊っている旅館棟がある。

 
 
 
 
 上   夕食は思っていたよりも品数が多かった。岩魚の塩焼き以外は野菜、山菜類でなかなかよい。

 左   別にミニサイズのきりたんぽ鍋があった。
 
 食事の終わりごろに、うどんも出た。

 下左   飲物は清酒「黒湯温泉」。黒湯温泉の独自商品。

 下右   製造元は仙北市の「鈴木酒造店」。2日前に角館の宿で飲んだ清酒「秀よし」と同じ醸造元。

 
 

 

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