7 日 目  北上と"ほっとゆだ"
 朝食。前日の夕食と同じくテーブル席だった。

 送迎車は9時30分に出発なので、9時すぎまで部屋でのんびりする。
 送迎車。北上駅まで無料送迎なので助かる。

 11月中旬に閉鎖され、翌年5月中旬まで閉鎖される夏油温泉を出発。、
 45分ほどで北上駅に到着。駅舎に接する場所で下車する。

 ラッキーなことに駅舎とバス乗場をはさんで、この日から2泊する「コンフォートホテル」があった。

 宿まで1分。フロントで荷物を預けて、身軽になった。
 この日は、まず、北上駅からみて、駅の東を流れる北上川の向こう側にあるいくつかのスポットを回る。

 直線では、駅の東2kmほどのエリアに向かうのだが、橋の位置の関係で4kmほど歩く。

 昭和8年にできた珊瑚橋を渡る。ゲルバートラス橋という形式で、当時としてはモダンであったという。


 
 
 
 上   珊瑚橋から北上川の下流を見る。右側の高層ビルのあるのが駅の付近。

 左   コの字型に歩き、駅の真東にやってきた。
 
 利根山光人記念美術館。

 かなり坂道を上り、最後は階段を上る。

 マヤはじめメキシコ関係の作品が多く、情熱の画家といわれるということで訪問。壁のデザインも作品の模写らしく、期待感がつのる。
 
 係員が説明してくれながら見学。

 この画家は東北の民俗に関心をもち、この地にアトリエをおいて活躍したようだ。没後、跡地が寄贈され、美術館がつくられた。

 展示作品は東北の祭りなどが中心。メキシコ関係は、絵画はなく、メキシコから持ち帰った民芸品が床に並べられていた程度。
 
 メキシコ関係は画集を見せてもらったが、作風は東北の民俗のものと同じ感じで、抽象化した絵画であった。

 北上駅西口の改札口の上の壁画は彼の作品だということで、あとで見ることにした。
 
 上左   続いて、みちのく民俗村とその中にある北上市立博物館へ。

 この日は10月21日だったが、22、23が民俗村まつりということで残念。

 上右   「はったり」。流れてきた水を利用して臼で製粉をする。

 左   博物館。民俗村は無料で、博物館だけが有料。
 「要害」とよばれた南部藩の辺境の重要地に配置された譜代の武士の住居。曲り屋ではない。門があった。
 
 南部藩と伊達藩の領境に設置された塚。領境にこのような塚が多数設置されたという。
 
 この溝のような沢は。南部藩と伊達藩の領境であった。

 簡単に越えられそうだが、ここの両側は緩衝地帯になっていて、自由に入れなかった。

 下左   伊達藩の番所は工事中だった。藩境を通過する際には、番所で通行手形を見せて、許可を受けて通過しなければならなかった。

 下右   旧黒沢尻高等女学校。黒沢尻とは、北上の旧名。内部は民俗資料館になっていた。
 
 
 
 上左   サトウ・ハチロー記念館へ。

 上右   休館中だった。2020年3月からなので、コロナ禍が始まるとすぐに休館になり、たぶん今は別の理由で再開できないのだろう。

 左   展勝地レストハウスで昼食。
 
 五穀カレーをいただく。

 大きく切った野菜がたくさん入っている。
 
 付近は展勝地とよばれる桜の名所。
 
 桜のトンネルは珊瑚橋の近くまで続き、桜の時期はきれいなんだろうと多いながら。駅に戻る。
 
 北上駅発13時40分の横手行きになんとか間に合った。

 この列車、”快速”とはいえ、途中1駅を通過するだけ。所要時間も違わないし、快速のという名をつけないほうがいいのでは。
 
 1両のワンマンで混雑していて、ほとんどの区間は立っていた。

 ほっとゆだ14時22分着。ちょうど上下列車の行き違いだった。
 
 
 上   ほっとゆだ駅の駅舎は温泉と合体している。左の大きな入口は温泉の入口、右の小さな入口は駅の入口。内部を歩いて、駅と温泉を行き来することもできる。

 左   温泉入口で入湯料を払い中へ。緑ののれんは、貸切風呂。
 
 浴室へ。ひとりじめできた。普通の風呂だが、特徴は奥の壁に信号機がついていること。
 
 信号を拡大。

 発車の45〜30分前は青、30〜15分前は黄、15分をきると赤が点灯するとのこと。本当は点灯している状態で見たかったのだが、やむを得ない。
 
 駅の周辺を散策し、「ネビラキカフェ」に入店。
 
 カフェの裏手は錦秋湖に面している。

 下左   錦秋湖をみながら地ビールの「ユキノチカラ 白ビール」を飲んだ。

 下右   醸造元は西和賀町の「ヘリオス酒造」。(西和賀町はほっとゆだを含む町。)
 
 
 錦秋湖の湖岸に下りられる箇所があったので、下りてみた。
 
 駅に戻り、1時間ほど待合室で待った。手持無沙汰でちょっと困った。

 駅名標。
 
 17時49分発の北上行きに乗車。今度はすいていた。18時35分、北上着。
 
 利根山光人作だという北上駅西口の改札上の壁画を忘れずに見た。
 
 地ビールのビアレストラン「ARIV」へ。
暗めの落ち着いた店内でバーのような雰囲気。
 
 岩手県産しいたけのアヒージョ。

 下左   「いわて蔵ビール」(一関市)のレッドエール。

 下右   「べアレン醸造所」(盛岡市)のヴァイツェン。
 
 
 秋鮭とブロッコリー(金ケ崎)のクリームニョッキ。
 
 ビアレストランの写真で入口の左に階段があるが、これは地下道の入口。ここから地下道を歩いて駅東口に向かったが、とても長い地下道だった。
 
 朝、荷物を預けていたコンフォートホテルへ。荷物を受け取り、部屋に入った。
 
 窓側から入口側を撮影。

 

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