14 日 目   大間崎と下風呂温泉
 朝食。カレーはご飯とルウを別々にしてみた。

 デザートとコーヒーは、乗るバスが早い出発のため、いただかなかった。
 3日連続で、朝にむつバスターミナルからの乗車。8時発の佐井車庫行きに乗車。

 
 この日泊まる下風呂温泉やこのあとすぐに行く大間崎を越え、9時37分、フェリー乗場で下車。

 ターミナル内のコインロッカーに荷物を預けた。
 9時42分発のむつバスターミナル行きに乗車。
 
 9時53分、大間崎で下車。

 大間崎は突出した岬ではなく、円弧を描いた海岸の一番北の部分で、あっけない感じ。

 それに、海岸を通る道路の陸側には土産物屋などが並び、本州の一番北とは思えない。
 
 
 上   まぐろオブジェなど。

 左   この付近が、本州最北と思われる。

 下   北海道を見る。函館の街が見えて感動した。函館がこんなに近いとは、、写真ではわかりにくいが、白い点が函館の建物。
 
 
 波打ち際まで下りて、海水をさわってみた。
 
 土産物屋にまじってマグロを食べさせる店が何店かあり、その1つ「大間んぞく(だいまんぞく)」に入店。
 
 店内。

 大間でマグロを食べさせる店でも大間産じゃないマグロだったというネット情報を見たことがあるので、ここのマグロは大間産かと尋ねてみた。うちは大間産しかだしません、とちょっと不愉快そうに言われてしまった。尋ねなくてもよかったかな。
 
 大トロ、中トロ、赤身の3切れセット。1200円。

 大トロ2きれなどもっとたくさんマグロの入ったマグロ丼を食べたかったが、朝食がまだお腹に残っていて、やめておいた。

 下   フェリーターミナルへ大間の街を見ながら歩いた、途中、大間崎より函館がよくみえるところがあった。
 
 
 大間の街。
 
 フェリーターミナルに戻ると函館行きのフェリーが停泊していた。

 コインロッカーから荷物を取り出すと、間もなくバスがやってきた。
 
 11時57分発、むつバスターミナル行きに乗車。
 
 
 上左   12時37分、下風呂温泉着。

 上右   バス停から1分ほどのこの日、泊まる「ニュー下風呂」に荷物を預ける。

 左   「ニュー下風呂」の斜め向かいにある「あさの」で昼食にする。
 
 店内。
 
 マグロ丼をいただいた。
 
 アーチ橋に行ってみようと歩いていたら、線路の路盤の下を通るようなところがあり、この上に上ってみた。
 
 1937年、下北から大間への鉄道の建設工事が行われた。1939年、下北から大畑は完成。大畑・大間も工事が行われ、路盤はほぼ完成。

 下風呂駅の予定区間では、アーチ橋が作られた。しかし、やがて資材不足で工事は中断。戦後になって、工事中止になった。
 
 橋上には足湯コーナーも設けられていた。もっとも、冬場は適温を保持しにくいとのことで、湯は入れられていなかったが。
 
 足湯コーナーの前には線路が敷かれていた。ここは建設途中で放棄されたアーチ橋だから、実際には鉄道として利用されたことはなかったのだが、観光用だから仕方ないかな。
 
 海峡いさりび公園。

 池の中には神社がある。2つに岩は夫婦岩で綱で繋がれている。
 
 池の水は干満を利用して海水がいれられている。波がやってくるたびに、大きな音をたてて、海水が池に入っていた。

 池のまわりに、新島襄と井上靖の碑がある。
 
 新島襄の碑。

 同志社創立者、新島襄は1864年、米国へ渡航したが、米国への船が出る箱館に行く途中、下風呂温泉に立寄っていることから碑がたてられた。
 
 井上靖の碑。

 井上靖は昭和33年に下風呂温泉で小説「海峡」を書き上げた。碑は彼の散文詩が彫られている。自筆のようだ。

 
 
 道路から見えたアーチ橋。
 
 「海峡の湯」で入浴。入浴料450円。

 玄関の右手にバス停があり、下風呂温泉についたときはここで下車した。
 
 (海峡の湯のHPより拝借)

 この浴槽は「大湯」で白濁している。この右側に透明な「新湯」がある。どちらもヒバつくりの浴槽。
 
 (海峡の湯のHPより拝借)

 「井上靖ゆかりの湯」があった。湯は「大湯」のようだ。
 
 2階には、井上靖が泊った旅館の部屋が再現されていた。

 「海峡の湯」がある場所には、かつて旅館があり、井上はそこに泊まったのだという。なるほど「井上靖ゆかりの湯」ってのも、そういうことだったんだってわかった。
 
 2階には簡単な展示コーナーがあり、井上靖、新島襄、そして水上勉がゆかりの人物として紹介されていた。ほかに、村の紹介など。

 とても新しい施設だた思っていたが、開業は2020年12月だった。

 開業前には、「大湯」「新湯」という公衆浴場が別々にあったが、それをまとめる形でここができたようだ。
 
下風呂の観光を終え、宿へ。海峡の湯からは100mほど。(写真はアーチ橋より撮影。)
 
 チェックインすると、荷物は部屋に運んでおいてくれていて、ありがたい。

 部屋は典型的な旅館らしい和室。
 
 窓側から入口へむけて。
 
 窓からはアーチ橋がよく見えた。
 
 海側を見ると北海道が見える。

 部屋で休んでいると、村内放送があった。

 京都の同志社中学に交流に行った生徒たちが三沢に着き、村に戻るのは7時ごろだと。

 修学旅行を兼ねて、京都で同志社中学を訪問したんだろう。なぜ同志社かというのは、先ほど、新島襄の碑を見たのでよく理解できた。
 
 お茶請けは、イカ墨を使ったせんべい。
 
 温泉へ。一番乗りでしばらく湯を独り占めできた。
 
 湯は白濁した「大湯」だった。

 下   夕食は部屋食だった。くつろいで食べることができた。
 
 
 
 上左   飲物一杯がサービスでついたので、生ビールをいただいた。

 上右   夜に飲むつもで買って持参していたプレモル無濾過も飲んだ。

 左   鍋の中味。1つは、あわび、もう1つは、海鮮みそ鍋。
 
 電話をかけて、あとで運んでもらったご飯とデザート。

 食後、布団を敷いてもらい、1日を終えた。

 

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