22 日 目   横  手
 この日は日帰りで横手に行く。

 しっかり朝食を食べる。

 下左   デザートとコーヒー。

 下右   食事会場。
 8時9分発、新庄行き普通に乗車。
 
 東北地方の交流電化区間の標準型である701系電車。

 秋田地区にはわずかにクロスシートを一部に備えている車両もあるが(この日の帰りに乗れた)、ほとんどはロングシート。

 横手まで1時間10分ほどで、ロングシートはちょっとつらい。
 
 9時20分、横手着。

 最初に駅から近い、街の中心部を歩き、そのあと北の郊外にある後三年の役の古戦場に行き、午後は南の郊外の伝統建築の残る増田へという予定だ。
 
 最初に、かまくら館にやってきた。"横手=かまくら"というイメージがある。

 着いたとき、かなり大きな建物なので、大きなミュージアムだと思ったのだが、、

 この建物の向う側には横手市役所があった。
 
 入場券は、かまくら館、横手城、石坂洋次郎記念館、後三年の役資料館の4館の共通券で100円と格安。

 かまくらは、冷凍室に入っていて、二重の扉を開けて入る。横手公園で作られた実物のかまくらを保存しているらしい。
 
 かまくらの中に入って座ってみた。寒いうえにござが敷いてあるとはいえ地面に座るので座りごこちはよくない。一番奥は神棚ふうに作られている。

 簡単な展示はあったが、大きな建物の1階部分の一部だけが見学可能場所だった。2階以上は、ホールなどがあり、かまくら館とはホールの名であったのだ
ちょっと拍子抜けだった。
 
 
 上   続いて横手城に向かう。しばらく歩くと天守が見えた。えっ、あそこまで上るのって思った。

 左   坂を半分あがると横手城跡に入った。城内に、横手城南高校がった。城跡にある高校は何校か見てきたが、すべて平城だった。ここは低い丘とはいえ山城なので、高校生も大変だ。
 
 天守に到着。

 もともと天守はなく、一国一城令のもとで、特例として存続した城だが、戊辰戦争で焼け落ちた。1965年に観光用に天守がつくられた。
 
 
 上   天守の上から見た横手市街。そこそこ大きな街だ。

 左   本丸跡が横手公園で、かまくらは主にここでつくられる。昔は市街地の道端でもつくられていたようだが。
 
 城のある丘の麓にある石坂洋次郎文学記念館へ。

 石坂洋次郎は弘前の出身だが、先ほど前を歩いた横手城南高校の前身の横手女学校や横手高校の前身の旧制横手中学の教師であったため、この地に記念館があるようだ。
 
 個々のものの撮影は禁止で、全景だけとった。

 写真や映画ポスターには有名俳優が多く写っていたので興味深かった。

 彼の作品は映画やTVドラマ化されたものが多い。小学生のころ「風と樹と空と」のTVを見ていたのを覚えている。中味は忘れたが。
 
 ゴルフクラブなどだけ撮影可だった。

 驚いたのは、彼はゴルフ好きの文学関係者のグループのリーダー格だったこと。

 ゴルフ仲間は、石川達三、井上靖、水上勉、阿川弘之、評論家の小林秀雄など。
 
 
 上左   記念館の斜め向かいの「幸町」バス停から大曲行きバスに乗車。写真の右に写っているのが記念館。

 上右   乗車したバス。

 左   「金沢本町」バス停。この周辺が、後三年の役の古戦場。
 
 
 金沢八幡宮の鳥居。

 階段を上ってすぐに何かあれば上ろうと思った。でも、30分ほど上がると本殿があり、その付近に後三年の役の一方の側であった清原氏の陣地があったということで、とてもじゃないが無理なのであきらめた。
 
 付近では発掘も行われていた。

 ここの最寄駅は「後三年」だが、交通機関がなく、バスも横手から出ているので、古戦場観光には注意が必要だ。
 
 後三年合戦金沢資料館。

 絵巻などが展示されている。前九年と後三年の役で、東北地方で勢力をもっていた清原氏が没落し、奥州藤原氏が取って代わっていく。
 
 
 上左   「金沢新町」バス停から横手駅前行きのバスに乗車。街の中心部へ。

 上右   「食い道楽」に入店。横手焼きそばの有名店だ。

 左   横手焼きそば。目玉焼きと福神漬けが特徴。
 
 
 
 上左   この日は11月5日。何と7日から休業ということで助かった。

 上右   店内。

 左   当初は横手駅前からバスで増田に行く予定だったが、時刻表や路線図を見て、十文字までJRで行き、そこから増田までバスに乗る方が安いうえ、十文字駅を見ることができることを発見。横手から十文字へ。
 
 十文字駅の待合室は伝統家屋保存地区である増田をイメージしたものだった。
 
 十文字の駅舎。

 下左   横手からやってきたバスに乗車。

 下右   「増田蔵の駅」バス停で下車。ここが増田の中心。
 
 
 増田は、江戸時代から商業地で商家が並ぶ。

 伝統家屋の保存地区になっているが、見ものは外観ではなく、建物の中にある内蔵だ。
 
 建物の中に、外からは見えない立派な蔵がある。それが内蔵。
 
 内蔵の中。

 別の商家でも、内蔵を見学した。

 下   横手市増田まんが美術館。
 
 
 個々のまんがは撮影禁止なので、全体的な様子だけ。
 
 バスで十文字に戻り、15時49分、十文字発の電車で秋田へ。

 この電車が、セミクロスシートだったのだが、片側がロング、片側がクロスという構造で、落ち着かない。

 17時12分秋田着。
 
 いったん宿に戻り、夕食は駅西口の「秋田きりたんぽ屋」へ。
 
 入口を入ったところで少し待ったのだが、すぐそばできりたんぽを作っているところを見られた。
 
 中は個室になっていた。
 
 お通し。
 
 
 上左   熱燗で「高清水」。"山廃ひやおろし"と書いてある。"山廃"とか"ひやおろし"とか、このあたりはよく知らない。

 上右   醸造元は秋田市の「秋田酒類製造」。

 左   サービスの漬物。
  せりの根の天ぷら。

 下   きりたんぽ鍋。席で煮るのかと思っていたら、できあがったのが運ばれてきて、少し残念だった。

 秋田にきたらお約束なので食べなきゃ、と思っていた。美味しかった。
 
 
 
 きりたんぽを引き上げたところ。

 下左   冷酒「まなぐ凧」。

 下右   醸造元は湯沢市の「秋田銘醸」。
 
 

 

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