8 日 目   土湯温泉と飯坂温泉
土湯温泉
 フロント横の朝食会場で朝食。
 上段は、カレー、ミニラーメン、マーボー豆腐とあり、東横インの中でもかなりいいメニューだと思った。
 宿に荷物を預けて、チェックアウトし、駅前へ。

 8時15分発の土湯温泉行きのバスに乗車。
 9時に土湯温泉着。福島にやってきて、雪がなくなったが、土湯温泉は雪が積もっていた。山形県ほどのことはなかったが。
 向かった先は、土湯温泉で唯一の公衆浴場である「中ノ湯」。公衆浴場とはいえ、新しい立派な建物だ。
 
 9時の営業開始すぐに行ったので一番乗り。

 左の濃い浴槽は熱い湯で1分が限度。
 露天風呂。屋外だが、湯につかっていると温まって気持ちいい。

 下左   バス出発まで時間があるので、コーヒ牛乳を飲んで、ロビーで休憩。

 下右   10時20分発の福島駅前行バスに乗車。
 
 
 
飯坂温泉
 駅前まで戻り、福島交通の電車で飯坂温泉に向かう。クレジットカードのタッチ決済ができる。

 改札は阿武隈急行と共用。ホームは写真で、向かって左側が阿武隈急行、右側が福島交通。
 
 11時20分発、飯坂温泉行きの電車。

 下   11時45分、飯坂温泉に到着。傾斜地に駅があるのか、ホームは地下1階に当たるところにあり、駅舎は地上にある。

 土湯温泉より標高が低いのだろう。付近に雪はない。
 飯坂温泉には公共浴場がいくつかあるが、温泉自体の歴史も、浴場の建物の歴史も一番古い「鯖湖湯」に行った。

 建物は、明治22年建造で、道後温泉本館より古く、日本最古の共同浴場建築。もっとも道後よりはかなり小さい。
(飯坂温泉共同浴場のHPより拝借)

 浴槽の大きさの割には混んでいた。浴槽は平成5年に大理石のものになったという。
 
 飯坂温泉の中でも一番古くからある温泉で、芭蕉もここで入浴。
 
 「鯖湖湯」のすぐそばにある旧堀切邸へ。

 堀切家は、江戸時代の豪農・豪商で、庄屋をつとめた。昭和初期には、衆議院議長、イタリア大使になった堀切善兵衛、東京市長になった堀切善次郎が出た。
 
 内部も見学できた。

 座敷のほか、蔵の中も入った。

 このあと飯坂温泉駅に戻った。
 
 13時発で福島駅へ。車両の継ぎ目には、のれんがあり"ゆ"と書かれているのが面白い。
阿武隈急行で仙台へ
 13時25分、福島着。福島駅ビルにある蕎麦屋「丸松」で昼食。
 
 カレーなんばん。

 うどんじゃなく、そば。カレーそばって、初めて。

 このあと、大急ぎで宿へ荷物を引き取りに行った。

 前日、県立美術館が予想外の休館だったので、この日にリベンジし、新幹線で仙台に向かうことも可能だった。でも、この日は、阿武隈急行の乗車が重要な予定だったので、美術館はまたの機会にした。
 
 駅に戻り、14時4分発の阿武隈急行に乗車。

 阿武隈急行は、東北本線のバイパス路線として建設された。槻木・丸森間は、国鉄時代の約45年前に乗っている。今回は、その後に開業した福島・丸森間を乗るのが目的だが、久しぶりに乗る区間も楽しみ。
 切符は券売機で現金で買うしかなかった。

 仙台まで1400円だが、阿武急線区間だけなら980円。JRで福島・槻木間は990円、福島・仙台間は1340円。運賃はJRとほぼ同じで。高額な場合もある第3セクターとしては珍しい。

 福島・槻木の距離は、阿武急,JRとも55km、直通列車の所要時間は、阿武急は1時間15〜30分、JRが1時間〜1時間20分。JRがやや優位だが、大きな差ではない。阿武急は、第3セクターでは数少ない電化路線であることが影響しているのだろう。
 
 14時4分発の阿武急。同じホームの向かい側は福島交通飯坂温泉行きのホーム。
 
 車内。

 外観ではわからなかったが、旧国鉄時代のような座席。でシートピッチが狭い。阿武急開業時に、旧国鉄車両をモデルに作ったか、ひょっとしたら開業時に国鉄から譲られた車両かもしれない。すでに、JR各社では見かけなくなった座席だ。
 梁川(やながわ)で、対面ホームに止まっている列車に乗換。最近のJR東日本の車両をモデルにした感じ。阿武急は一部に列車が、槻木から仙台まで乗り入れているので、JRと合わせている部分も多いのだろう。
 
 座席は、クロスシートで、しかもシートピッチは先ほど乗車した車両よりも格段に広くて快適。

 JR東日本にも、同様の座席の電車があるようだが、多くの車両は、東北地方のローカル電車でもロングシートが基本のようになっている。
 
 丸森で初乗車区間が終了。「まるもり」とひらがな書きの駅名が懐かしい。

 第3セクターとはいえ、電車でかなりのスピードが出て快適な乗車だった。
 
 15時22分、槻木着。15時41分発、仙台行きに乗車。対面ホームでの乗換なので便利だ。

 仙台行きは、8両編成だったが、がらがらだった阿武急とは大違いで混雑していて、かろうじて座れた。次の岩沼からは、立客も出てきた。
仙台着
 16時7分、仙台着。

 2泊する「東横イン 仙台駅東口2」へ向かった。

 内装は、山形、米沢、福島の東横インとほぼ同じなので、写真は省略。
 
 2時間ほど休憩後、夕食に外出。風が強くて、宿の近くの店ですます。

 仙台でよく見る「利休」が宿の近くにあり入店。

 下左   店内。

 下右   「ちょい飲みセット」にして、飲物も料金に含まれていたが、ビールにした。
 
 
 
 
 「ちょい飲みセット」の料理は、冷やっこ、刺身、鯖につけ。

 普段ならこれだけだと少なく感じるが、昼に食べたカレーなんばんが、まだお腹に残っているようで、これだけにしておいた。

 

7日目 みなみ東北のトップ 全体のトップ 9日目