5 日 目  グ リ ニ ッ ジ

 

カティサーク号とテムズ川人道トンネル
 朝食。

 この日はグリニッジに向かう。グリニッジで見学したところは多いので、10時に開館するカティサーク号からスタートできるように、8時に宿を出発。
 キングスクロス・セントパンクラスから地下鉄ノーザン線でバンクへ。

 バンクでDLRに乗換。DLRは、ロンドン東部のドックランズの再開発地区やグリニッジに向かう無人運転の電車。ほぼ高架だが、乗っている分には、地下鉄とさほど変わりない。
 
 ドックランズ。

 かつて港があり、荷揚施設、造船所(ドック)、倉庫が並んでいたエリアだが、外洋船が入ってこなくなり衰退。

 1980年代から90年代にウォーターフロント再開発がおこなわれ、高層ビルのならぶビジネス街に生まれ変わった。
 
 9時30分ごろカティサーク駅に到着。

 駅も無人化されている。写真の真中の下にある改札の機械にオイスターカードをかざし忘れると面倒なことになるので、注意が必要だ。
 
 カティサーク号。

 早く着きすぎて、15分ほど、周辺を歩いたりして時間つぶし。対岸に渡る地下道を発見したので、あとで歩いてみることにする。

 天文台との共通券を購入した。天文台は時間指定があり12時。
 
 船底の荷物室。思っていたよりも狭くて、それほど荷物を積めないのではないかと思った。
 
 ひとつ上のフロアは少し幅が広い。羊毛は写真のような箱に詰めて運んだようだ。

 主な運搬品は、オーストラリアの羊毛と中国の茶だったようだ。
 
 甲板。

 一時は世界最速の貨物船で、第2次大戦まで現役だったにしては、小さな船だと思った。
 船員室。過酷な様子を演出していた。
 カティサーク号を出て、テムズ河畔へ。高層ビル群はドックランズの再開発地区。手前に見えるドームが地下道の対岸の出入口。
 グリニッジ側の出入口。徒歩か自転車だけ通行できる。
 
 階段もあるが、エレベータで下に下りると、目の前にトンネルがある。幅は4mほど、長さ370mほどで、幅も長さも関門人道トンネルよりも小規模。
 終端に近づいたところは、第2次大戦中の爆撃で修復したとのことで、狭くなっている。

 下   終端のエレベータで地上に出ると公園があったので一休み。

 テムズ川を挟んで、旧王立海軍学校が見える。
天文台など
 再び、人道トンネルを通って、カティサーク号に戻る。

 今度は、天文台に向かった。天文台だかラ高いところにあり、坂道を上る。緑の中を歩くので気持ちいい。
 
 12時少しすぎに入場。庭にも望遠鏡の模型などがおいてある。
 展示を見て回る。棒のようなのも観測用具だった。
 庭に子午線が引いてあり、東半球と西半球にまたかって立ってみた。
 屋根の赤い球が13時少し前に上り、13時に落ちるとのことで注目。

 下左   13時の5分ほど前に上がり始め、半分上った状態。

 下右   1分前に上まで上り、13時になると落ちた。1830年代から毎日続いているらしい。

 

 
 
 退出。天文台の入口の横には、24時間制の時計があって、初めて見た。

 あれ? 12時10分? 一瞬、1時間遅れているのかなって思った。すぐに、グリニッジ標準時はサマータイムなんてないから、これで正しいとわかったが。

 下   天文台は丘の上にあるので、麓にあるクイーンズハウスなどがよく見えた。中央がクイーンズハウスで、左端が海洋博物館。

 テムズ川は見えないが、その向こうのドックランズの再開発地区はよく見える。50年以上前なら港や倉庫群が見えたのだろう。
 
 クイーンズハウスは海や船に関係する絵画を集めたような美術館。

 イースター島のモアイを描いたらしいものもあった。
 螺旋階段と手すりが感じよかった。
 
 海洋博物館の前には、球のアートが並ぶ。
 
 英蘭戦争時の最強だった軍艦の模型。
 
 
 上   旧王立海軍学校へ。今はグリニッジ大学の一部になっている。

 左   ペインテッドホール。ここだけは有料だったが、ガイド機に日本語があった。疲れたので、真中にあるベンチで天井や壁の絵を見ながら休憩。
 礼拝堂。
 
 テムズ川に面した門から外に出て、カティサーク駅に向かう。
テムズ川を船で移動
 DLRの駅へ歩きはじめると、すぐに船乗り場があった。このとき16時で、16時10分発のウェストミンスター行きの船があったので、予定をかえて船でロンドンに戻ることにした。
 乗船した船。観光船もあるし、一般の船でも各駅停車のような船もあるようだが、乗船したのは、途中タワーブリッジだけとまり、ウェストミンスターに向かう船だった。
 
 ドッグランズのウォーターフロントを通過。

 写真の上部の建物はドック(造船所)のクレーンをイメージしたような建築だ。
 
 ドックランズの桟橋。船も通勤の足になっているのだろう。
 
 水上警察のボート。
 
 テムズ川の沿岸は、水害対策のために高い護岸が続いているのだろうと思っていた。でも意外なことに、砂地の川岸があちこちにみられた。
 
 タワーブリッジで停船。

 タワーブリッジは跳ね橋が下りていた。前日にタワーブリッジに行っておいてよかった。この日だと、上った橋はみられなかったし。この日も自動車の通行止めは続いていたが、歩行者は歩いていた。
 
 ウェストミンスターに到着。17時。乗船した船は、桟橋の屋根の陰で見えず。撮影している自分の背後には、ビッグベン、国会議事堂がある。
 
 下船後、地下鉄でグリーンパーク乗換え、レスター・スクエアへ。前日、中華街にいったさい、何店か気になった店があったので、この日はそこで夕食にする。

 何店かあったが、下車してすぐの「アンガス・ステーキハウス」に入店。
 
 飲物はギネス。

 下左   付け合わせで頼んだ野菜サラダ。

 下右   マッシュポテト。
 
 
 
 サーロインステーキ。2切れ切ったところ。

 ギネス、付け合わせと合わせて約40£。約7900円でこの旅の食事では最高額だった。

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