12日目 オ ー ク パ ー ク
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オークパークの1日 |
この日はオークパークへ行こうと決めていた。オークパークではライト邸やユニティテンプルなどフランク・ロイド・ライトが設計した建築物を見に行くことも決めていたが、詳しくガイドブックを見たりまではしていなかった。 この日、夜中に起きてきて、ガイドブックを見ていると、ライト邸は予約が必要ということがわかり、急いで予約した。11時は間に合わないかもしれなし、12時はすでに満杯で、13時のガイドツアーに少し空きがあったので、13時を予約。 ホテルは朝食付きだったので、朝食時間になるとすぐに食べに行った。 |
米国風のごく簡単な食事で、パンとフルーツといった感じだった。それでも、朝食のために外出する手間を考えるとありがたかった。 |
レッドラインからグリーンラインの西行に乗り換える。 下左 すぐに「十字交差」を通過。南北方向の線路をこえるときの車輪の響きは心地よい。北側からは東側へだけ渡り線があることも見えた。 下右 車内。郊外に行くにしたがって、だんだんと客が少なくなっていった。 |
30分弱で、終点の1つ手前のオークパークに着き下車。終点のハーレムまで行ってもよいが、ユニティテンプルに行くにはオークパークのほうが近く、帰りは終点から乗ることにして、行きはこちらで下車。 |
ホームに下りた途端、列車の轟音が聞こえてきて、メトラの2階建て列車が通過していった。 メトラはCTAトレインよりも都心から離れた地域をカバーする中距離列車。 2階建て客車の先頭の2階部分に運転席がついていた。 |
メトラの最後尾にはディーゼル機関車があって、機関車は列車をプッシュする形だった。 メトラを見ていたら、グリーンラインの次の電車がもうやってきた。 下左 オークパークの駅舎。 下右 オークパークは静かな郊外の街。ほとんどの住宅には芝生があり、広そうな2階建ての住宅がほとんどで、高級感があった、 |
最初に訪問したのは、「ユニティテンプル」。 もともと訪問するつもりだったが、2019年の世界遺産指定の会議(日本では堺・古市古墳群が指定された)でここが世界遺産に指定された。行くつもりだったところが、決めた後に世界遺産になったというのは初めてだ。ここと共に、ロイド設計の建築がいくつかが世界遺産になった。このうち、ニューヨークのグッゲンハイム美術館は訪問済みだ。シカゴでは、ロビー邸も世界遺産に指定されたが、公開の曜日の関係で訪問できなかった。 テンプルという名の通り、プロテスタントのユニテリアン派の教会だ。外観は、平屋根で教会という感じはまったくせず、図書館のような雰囲気がある。 |
玄関自体が少し奥まった場所にあり、玄関を入ると受付のあるホールがある。ガイドツアーもあったっが、自分で回るコースを選んだ。 ホールの左手がメインの聖堂だが、右手が信徒が集まる部屋があった。こうした構造が、一般の教会建築とはずいぶん違う。 |
説教壇を取り囲んで三方に席が置かれていて、どこからも牧師が見えるように工夫されている。 高い位置の明り取りの窓から光で明るく、騒音は入りにくい。 プライベートの確保のため、入口の位置が複雑で、実際、少し迷った。 宗派の特徴なのだろうが、十字架はない。 ライト邸の見学時間に合わせることもあって、涼しい聖堂で一休み。 |
ライト邸に向かう途中にヘミングウェイが生まれた家があった。博物館になっていて、駆け足で見学すれば、ライト邸の予約時間に間に合いそうだったが、開館がなんと14時からで、入館できなかった。 |
近くにはヘミングウェイが少年期をすごした家もあった。こちらは現在も住宅で、公開はされていない。 |
ヘミングウェイが通った小学校の前も歩いて、フランク・ロイド・ライト邸に到着。 予約時間に十分間に合った。ミュージアムショップで予約すると送られてくるメールを見せて、入場券を受け取る。ガイドツアーの集合場所で荷物を預ける。 |
ライトの住宅の前で説明を受けた後、建物の中へ。 下左 応接室。 下右 日本風の天井模様と椅子の背もたれも日本風になっている。 |
上左 2階への階段。 上右 丸天井の子供部屋はとても大きい間取りだった。 左 続いてスタジオ。入る前に建物の前で説明。 |
上左 メインになる仕事場。八角形の屋根であるのが特徴。窓が高い位置にあるのはユニティテンプルと同じ。 上右 仕事の受付をした部屋。 左 設計室。こちらも窓が高くて、天井が八角形。 このあと、周辺にあるライト設計の住宅を見て歩くが、どこも住人がいるので外観だけ。ライト邸だけは内部を見学できたのでよかった。 下左 ライト設計の住宅の見学をスタート。まずは、ロバート・P・パーカー邸。 下右 トーマス・H ・ゲイル邸。この2つはかなり似通っている。 |
上左 ネイサン・G・ムーア邸。 上右 エドワード・R・ヒルズ・デケイロ邸。 左 フランク・W・トーマス邸。 アーチ形の入口をはいってからもいりくんだ径路を通って玄関があるらしい。 |
アーサー・B・ヒュートレイ邸。 ライトのプレーリースタイルの代表的な建物らしい。背が低く、屋根は緩い傾斜。入口のアーチ。塀により中がわかりにくくなっていることなど。 オークパークでのライトの建築は20世紀の最初、1910年までに作られているが、古さを感じさせない現代風な感じだ。 |
トーマス・H・ゲイル夫人邸。 ライトのオークパークでの最後の建築。せり出したバルコニーに特徴があり、その後の彼の建築に引き継がれていくという。 移動しながら、1時間ほどでライト設計の住宅を見て回れた。 |
住宅地の一角に、フランク・ロイド・ライトの顔面像があった。 |
オークパークの街の中心部に戻ると、もう15時。遅い昼食を食べようと店を探した。 $10.95のインド料理のビュフェがあったのでこのKhyber Pass(カイバー峠)という店に入った。 下左 店内。 下右 温かいナンも美味しかった。 |
ビュフェといっても、それほど料理数はなく、遅かったためすでに空になったものもあった。よくもなく悪くもない感じ。 飲物は酒類がない店だったので、ビールは飲めず、水だけ。税・チップ込みで約15ドル(約1600円)。 |
CTAのハーレム駅に向かう途中にメトラのオークパーク駅があった。時間が合えば乗ろうかと思ったっが、メトラは1時間に1本で、次の列車まで間がありすぎたので、やはりCTAに乗車することにして、ハーレム駅へ。ここはグリーンラインの始発駅なので、行きに下車したオークパーク駅よりも大きな駅だ。 |
上左 メトラの貨物列車が通過。 上右 グリーンラインに始発駅から乗車。 左 30分ほど乗車し、”Loop"に入る直前にシカゴ川に架かる跳ね橋が上っているのが見えた。 |
都心に戻ると17時近い。まずミレニアムパークに行ってみた。 クラウドゲート、愛称「ビーン」。曲線の表面に景色が映し出されている。 下左 クラウンファウンテン。顔が映し出された画面の表面には水が流れている。 下右 口から水が噴き出すこともある。 |
ミシガン湖岸に出てみた。 最初は、湖岸を少しだけ歩いた後、湖の側からグラントパークに入り、バッキンガム噴水などを見るつもりだった。 ところが、グラントパークは鉄柵でおおわれ、入れなかった。 |
湖岸の内陸側の公園は延々と鉄柵で囲まれ、予想外に南のほうまで歩く羽目になってしまった。 水辺には水鳥がたくさんやってきていた。 下左 結局、シェッド水族館やフィールド博物館の近くまで、内陸側には行けなかった。シェッド水族館にはいかないつもりだったが、外観だけは見ることになった。 |
上右 グラントパークなどの公園の西側はミシガン通りに沿って延々と鉄柵が設置されていた。 どうも、この日の夜から、この公園一帯で音楽イベントが開かれるようだった。 左 ルート66の起点があった。 ルート66は、シカゴとサンタモニカを結ぶ旧国道66号線で、米国の西部開拓に大きな役割を果たした。この起点がこんなところにあったのかとびっくりした。 |
夕食は、格安ステーキショップの「ロニーズ・ステーキ・ハウス」へ。 下左 店内。 下右 並んで注文するスタイルで、その代わり安いのが特徴。 ビールはコロナビール。ステーキは焼きあがると運ばれるようだ。 |
ステーキ、ロブスター、ポテト、ガーリックトースト、サラダのセット。 ビール代も含めて、税・チップ込みで約23ドル(約2500円)で、ステーキは格安。肉質も標準レベル。ただし、雰囲気はファーストフード店とかわらない感じで、ステーキ店の雰囲気ではない。 |
サラダは別のボウルで運ばれた。 ホテルへ戻ると21時を回っていた。 |
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