9日目  北 京 その1

 

  ツアーの行程では、9日目に、西安から名古屋に帰ることになっていたのだが、自分だけ、西安空港でグループから離れ、北京に向かった。西安空港は、かつては市内に近かったのだが、つい最近、咸陽に近いところに新空港ができて、そちらを利用することになったということだ。確かに、真新しい空港という印象が残っている。

  事前のリコンファームや当日のチェックイン手続きも添乗員がついでにやってくれたのでありがたかった。ここで、グループの人たちとはお別れ。なんだか、寂しい気分になった。

  搭乗したのは、中国西北航空。中国の航空界は、中国民航が6分割され、国際、東方、南方、北方、西南、西北にわかれた頃だった。その後、再編がおこなわれ、現在は、国際、東方、南方に統合されたが、これらとは別に新興の航空会社がたくさんできている。

  搭乗のさいに、扇子が配られた。最初は、搭乗の記念品として、配られているものとばかり思っていて、すぐに、土産用に片付けたのだ。やがて、エアコンの効きが悪くて、とても暑いことに気付いた。離陸する前はエアコンを切っているのかと思っていたのだが、離陸後も暑い。

  扇子は、記念目的でなく、暑いので配られたのだ。今まで、いろんな飛行機に乗って、こんなにに暑い飛行機は、ウズベキスタンの国内線とこのときの飛行機だけだ。どちらも旧ソ連製。搭乗時に扇子をもらったのは、後にも先にもこのときだけだ。

  1時間半の飛行で、北京首都機場に到着。空港バスを使うと、ホテルに行くためには、別のバスに乗り換えなければならなかったので、タクシーでホテルに向かった。悪質なタクシーが多いということで、警戒していたが、乗ったタクシーはいたって親切で、下車の時には領収書を渡してくれた。それでも、高速道路を利用したときには、高速料金を請求され、そのときは訳がわからず、心配に思った。

  ホテルに荷物を置いて、歩いて、天安門方面に向かった。2kmほどの道のり。

  この日は、午後半日。天安門と故宮で精一杯だろう。

  30分ほど歩いて、ついに天安門広場に到着。本当に広い。端から端まで歩くと10分はかかるだろう。

  左は、人民大会堂と人民英雄記念碑。

 

 

 

 

 

  おなじみの天安門。上に上がることもできた。この上から、毛沢東が中華人民共和国建国を宣言する映像をよく見たが、同じ場所に自分が立っている。

  天安門の上から、天安門広場をながめたのが右の画像。とてつもなく大きな広場だと実感できる。

 

 

 

 

 

 

  天安門の北側には、広大な故宮が広がる。明、清の皇帝の居場所で、政治の場であった宮殿である。

  左は、天安門の上から故宮方面を眺めたもの。南の入口である午門。  

  午門を入り、最初にある大きな建物が、下の太和殿。ここは、中国最大の木造建築物。皇帝の即位などの儀式が行われた場だ。

 

 

 

 

 

  太和殿につづいて、やや小ぶりな中和殿、そして右の保和殿がある。

  保和殿は、宴会場や科挙の最終試験である殿試の会場として使われた。

  保和殿の北側にあるのが内廷で、皇帝の私的な生活の場であった。

 

  

 

  内廷の中には、乾清宮、交泰殿、坤寧宮があるが、右は、坤寧宮。

  ここは、皇帝と皇后が行う儀式の場。

 

 

 

 

 

  右は、乾清宮にある皇帝の席。乾清宮は、皇帝の執務室、寝室であった。

  一通り見学した後は、北側の神武門から外に出た。

 

 

 

 

 

 

  故宮の北側の道を歩いた。右は、故宮の西北の角から見た角楼。

 

 

 

 

 

 

 

  左は、北海公園。皇帝の御苑であった公園。

  北海の南側には、中海、南海という御苑が続いていたが、そこは、現在は、共産党幹部の居住区になっていて、中南海と呼ばれている。

  このあと、西単あたりで夕食をとって、ホタルに戻った。

 

 

 

 

 

 

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