南 大 東 の 北 部

 

 朝食。質素な中にも、ポーク、パパイヤの漬物、もずく と沖縄らしい朝食だ。

 

 

 

 

 

 

 

 上  南大東島地方気象台。地方気象台は各府県にあるが(一部は”海洋気象台”と呼んでいる)、北海道と沖縄は数箇所に設けられている。沖縄の場合は、那覇のほかに宮古島、石垣島、南大東島にある。

   南大東島でこのような立派な建物は村役場と気象台くらいだ。遠くからでもよくわかる。

 右  この気象台では、毎日8時30分と20時30分に気球を上げている。日本では16箇所、世界中では900箇所で同時刻に気球を上げているそうだ。

 気球で観測するのは、気温・湿度・風向・風速・気圧で、風船には水素が入れられていて、毎秒7m上昇するという。気球は30kmの高さまで上がったあと、破裂して海に落下するという。30kmまで上がるには1時間強かかり、その間、データを送り続ける。

 8時30分に間に合うように気象台に急いだのだが、100mほど手前で8時30分になり上げられるときの見学はならなかった。見学することもできるらしい。それでも、上がっていく気球を目視することができた。

 画像の上部の真ん中付近に移っている白い丸いものが気球だ。画像にするとずいぶん小さくなってしまうが、目では30秒くらいの間、見ていることができた。

 

 夫婦松。

 1本の大きな木のように見えるが、幹の部分をよく見ると2本の松だとわかる。2本が寄り添って1本のようになっている。

 島の中央部から外側を望む。丘がつながっているが、その向こう側は海。

 島の周囲に丘がつながるが、この丘を幕(マク/ハグ)という。もともと環礁であった部分が丘になり、真ん中のラグーンであった部分が平地になっていると考えられる。

 上左  道路わきの並木も南国らしい しゅろ科の木。

 上右  周囲に比べて木が多いところを入っていく。

 左  ちょっとした池にたどり着いた。大池。南大東の中心部にある。島の中心部はかつてラグーンであったことの名残だ。

 この水には塩分があって、米栽培には向いていない。島の畑の大部分はさとうきびで、一部はじゃがいもだが、田んぼは見られない。水質が稲には適さないからだ。

 島の北部のさとうきび畑の地下に鍾乳洞が広がっている。星野洞だ。

 あたり一面、さとうきび畑の平地なのだが、そのど真ん中に洞窟の入り口がある。ところが、営業している様子がない。残念ながら、鍾乳洞見学はあきめて、次の訪問地へと歩きだした。

 5分ほど歩いていたら、珍しく軽トラックとすれちがった。何と、洞窟を管理している方で、自分が入洞できなかったことを察してくれ、軽トラックで再び洞窟まで連れて行ってもらい、入口の鍵も開けていただいて、洞窟に入れた。

 階段を降りて少し単調なトンネルを歩く。

 

 

 

  

  そして鍾乳洞に到着。
 
 さとうきび畑の地下にこのような鍾乳洞があるとは驚き。それにどのようにして鍾乳洞を発見したのだろうか。
 思っていたよりも規模が大きな鍾乳洞だった。

 洞窟を出て、島の一番北をめざす。

 この下が鍾乳洞とはなかなか信じ難い。

 上左  幕を越える道。

 上右  反対側に出ると急斜面で海に下っていく。海岸は岩場ばかり。

 左  岩場を削って作られた南大東漁港。

 

 漁港の工事の工事の記録写真が掲示されていた。

 真ん中の大きな写真を見ると畑と漁港が隣接しているように見えるが、その間に幕があり、海岸側に急傾斜、内側に緩傾斜となっている。

 上左  漁港から幕を越えて内側に戻るため階段を上る。

 上右  幕の上までやってくると緩い傾斜で島の内側に下っていく。

 左  ずっと下ると再び、大池に達する

 ポンプ小屋。

 池の水位が増してきたら排水するためのものだろうか。

 村の中心部まで戻り、大東そばの店に入る。

 付近には娯楽のための店もあり、村の歓楽街?ともいえる場所だ。

 大東そばは、ちぢれた太麺でもちもちしている。スープはとんこつ味。
 

 

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