5    南 大 東 の 南 部

 

 昼食後は島の南部を歩き回ることにした。

 上左  昼食をとった島の中心の集落である在所から東のほうに向かう。しばらく歩くと橋が架かっていた。

 上右  橋は川に架かっているのではなく、池に架かっているのだ。これもラグーンの名残である。

 左  池に接して公園があった。マークは南大東村のマークのようだ。

 やってきたのは、かつて 使われていた南大東空港のターミナルビル。1934年に海軍の飛行場として誕生し、1997年まで使われ、島の東にある現在の空港に移転した。

 旧空港の周囲はさとうきび畑になっている。

 

 玄関には「(株)グレイスラム」の看板がかかっている。その横には”ラム酒の製造工程”の図 がかかっている。

 かつてのターミナルビルはラム酒の工場として第二の人生を歩んでいた。中を覗くと、事務所ではなく、内部全体が工場になっていた。

 ラム酒はさとうきびを原料にした蒸留酒。日本では小笠原や徳之島で作っているが、南大東でも作られ始め、その工場として旧空港が利用されたのだ。

 上左  滑走路だったところの端のほうに「島まるごとミュージアム」があった。

 上右  ここはスリッパに履き替えて入場。島の自然や歴史の説明や子供の作品の展示などを行っている。

 左  同じく滑走路だったところに「すぱーく南大東」というスポーツセンターがある。

 上左  「すぱーく南大東」からは滑走路がかなり長く残されている。滑走路を歩き、端まで行って「すぱーく南大東」を望む。

 上右  滑走路の中央部から一方の端にある村営住宅を望む。滑走路の端に住宅があるのはなんともミスマッチな感じ。

 左  滑走路の端にある村営住宅。

 このあと、島の東南部め向かった。

 2本のやしの木が突然現れてびっくり。

 さらに進む。延々と続くさとうきび畑。その向こうには、幕とよばれる島の周囲をとり囲む丘が続いている。
 上左  島の南東部に秋葉山という丘があり、そこには秋葉神社がある。鳥居の奥に祠がある。ただし社殿はない。

 上右  さらに東に向かうと幕を越える坂道がある。

 左  幕を越えてその外側へ。現在の空港がある。

 上左  空港の東側の海岸には海軍棒と呼ばれる海水のプールがある。その案内板。

 上右  海岸に出たところ。東海岸の植物群落は天然記念物らしいが、その植物なのだろう。よくわからなかった。

 左  海軍棒の海水プール。海と区切られてはいるが、行った日は波が強く危なそうであった。入植者が入るより前に海軍が島を調査し、その際に棒をたてたところで、その付近を海軍棒という。棒は復元されているらしいが、よくわからなかった。

 海軍棒付近の植物。
 宿に戻る途中で、トロッコの線路のレールを発見。10mほどレールが残されていた。
 さらに別のところでもトロッコのレールが残されていた。こちらはレールの周りが舗装されて、路面電車の線路のようになっているので、撤去しにくく残されているのだろう。
 上左  ダイトウオオコウモリが生息しているといわれる森。

 上右  太陽がさとうきび畑に沈む。

 左  精糖工場。

 「よしざと」の夕食。この日は大東寿司が3貫ついていた。2泊して、1泊だけついていたので、毎日ではないようだ。
 

 

4へ  北大東島・南大東島のトップ  ユーラシア紀行のトップ   6へ