日目 後半

 

西園に引き続き、1kmほど離れた留園に行った。16世紀、清の時代に作られた庭園である。中心部に池と築山があり、建築物は回廊で結ばれていて、回廊から池や築山を見るようになっている。

前日行った滄浪亭、このあと行く拙政園、獅子林とともに蘇州四大名園とされるが、自分は最もきれいだと感じた。

池には大きな錦鯉が多数いて、圧倒された。

園内の何箇所かで、伝統楽器の演奏が行なわれていた。

タクシーで北寺塔へ。3世紀、三国時代の呉の孫権が建てた塔だが、現在の塔は南宋の時代のものである。九重の塔だが、七重の部分まで上ることができる。

北寺塔から、南側を望む。高層ビルこそ見えないが、大都市であることがわかる。なお、市の郊外には高層ビルもあった。

北寺塔から徒歩1kmほどで太平天国忠王府。太平天国の乱は、清の末期に起った農民反乱で、首都は南京であった。蘇州において太平天国軍の拠点となったのがここである。現在は、蘇州博物館になっているが、太平天国関係の展示が特徴的である。

忠王府の隣に拙政園がある。蘇州四大庭園の中で一番広いのがここである。16世紀、明の時代につくられたもので、東園・中園・西園の3つの庭園があるが、いづれも池を中心にしている。中園がもっとも広く開放的な感じがする。

拙政園の西園。ややこじんまりとしている。

拙政園から500mほど歩くと獅子林。ここの特徴は、太湖から運ばれた太湖石がふんだんに使われていて、石の中を迷路のように通り抜けるようになっているエリアがあること。

池が中心にあるが、その周囲は太湖石がとても多い。

こうした奇観は、塀の外側からはうかがい知れない。塀の外側には、人や車が庭園とは無関係に移動しているなかで、塀の内側には庭園がある。何とも不思議な感じだ。

獅子林を出ると17時。以後は、見所に入場はできない。それで、市街を散策してみた。

自転車はまだまだ移動の足として主力になっている。街路樹は夏になるときれいになるのだろうな。

少し歩けば運河を見つけることができる。でも、水はきれいではない。

玄妙観。道教の寺院で、画像の三清殿がメインの建造物だが、着いたときには入場はできない時間だったので、外観を見ただけ。

玄妙観は観前街という、蘇州で一番の繁華街に面している。観前街で夕食をとった。まず1軒目で、米粉のスープに牛肉などの具が入ったもの、それに小龍包。

食べたりなかったので、2軒目に入った。左は、太い麺を細かく刻んである炒麺。右は、臭豆腐。思ったよりも量が多く、少し残した。

観前街を歩いて、この日の行動終了。にぎやかではあるが、上海の南京路を知っているだけに、やや地味な感じの繁華街だと思った。このあとホテルに戻り、休んだ。

 

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