4 日 目 テ ィ ル ヴ ァ ナ ン タ プ ラ ム
鉄道でティルヴァナンタプラムへ |
日の出を見ようとホテルの屋上へ。日の出時刻がわからず、6時ごろから待機していたが、なかなか上がらず、6時50分ごろ、水平線を超えたが雲に隠されて、海から上がる太陽は見えなかった。あきらめて、部屋に戻る人も多い中、屋上に居続けて、7時ごろ雲の上に上る太陽を見ることができた。 |
部屋には戻らずに、そのまま朝食のために外出。フェリー乗場近くの「ホテル サラヴァンナ」に入った。 |
間口は狭いが、ウナギの寝床のように奥まで伸びた建物だった。入口近くは非冷房だが、奥に冷房の入ったエリアがあったので、奥へ。地元民はみな非冷房のところで食べていたので、特別料金がいるのかとの心配は不要だった。 |
ウッタパムを注文した。運ばれてきたウッタパムはまるでお好み焼きとそっくりだ。 ウッタパムは米粉を溶かして焼いたものだ。前日に食べたドーサは米粉を溶かしたものを焼いているが、ウッタパムも同じだ。違うのは、分厚いことと、中にみじん切りのタマネギやトマト、ピーマンなどの具が入っていることだ。 |
カトリに入れて運ばれてきたのは、サンバル(野菜カレー)、トマトチャツネ、それにヨーグルトに見えるココナツチャツネだった。これらをつけていただいた。 現地民は、手でちぎって指でつまんで食べるのだろうが、スプーンとフォ―クがついてきたので、使って食べた。 ドーサはクレープ部分は特に味はなかったのだが、ウッタパムはタマネギが入っているだけあって、甘い味がする。辛いサンバルやトマトチャツネとよく合うし、辛過ぎると思えばココナツチャツネを口にするとマイルドになる。 |
時間があったので、フェリー乗場のほうまで散歩してみると騒然としていた、群衆が係員に怒鳴られて、仕方なく退散していくようだった。 |
乗場の入口は閉ざされていて、悪天候のためフェリーはしばらく出ない、との掲示がしてあった。確かに、この日は風が強く、陸地と島の中間部分は乗船した日も揺れて怖かったので安全策をとっているのだなって思った。 |
ホテルに戻り、チェックアウト。15分ほど歩いて国鉄のカニャークマリ駅へ向かった。 前日に駅の位置や時刻は調べてあるので、余裕だった。駅は大通りから300mほど奥まったところにある。 下 乗車するのは10時発のバンガロール行きだ。なぜか旧名だが、最上段にはティルタナンタプラム方面と現在の名になっていて、不統一感がある。 |
切符売場。 この日はティルヴァナンタプラムまで向かう。運賃は、2等だと25ルピー、スリーパー(寝台車の座席利用)だと125ルピー(約190円)だった。2等車は激込みで、スリーパーだとすいているというネット情報があったのでスリーパーにした。バスも安くて、ティルヴァナンタプラムから102ルピー(約160円)でやってきたが、鉄道は少し高いが。その上、らくちんで、早い。難点は、インドでは鉄道の遅れが半端じゃないことだが、この日は当駅始発なので安心して乗れる。 |
上左 待合室。すでに列車が入線していて、乗車している人も多いのか、ここはすいている。 上右 ホームに出ると列車が停車しているのは100mほど先だった。 左 列車は22、3両の編成でとても長い。最後部が荷物車で、その前に2等車が1両だけついていた。すでに満席状態。 その前にスリーパーが12、3両つながれていて、編成の中でも最も両数が多い。こちらはがらがらの状態で、ワンボックスを1人占めできそうだ。 |
出発まで時間があったので、スリーパー12、3両の前まで歩いた。エアコンつきの寝台車だった。 色が違うのは、個室寝台で1両あり、その前には、2段寝台と3段寝台があったが、これ以上、前に歩くのが面倒になり、ここで引き返した。 |
上 横サボ。上から、ベンガルールのあるカルナータカ州の公用語カンナダ語、国の公用語のヒンディー語と英語、カニャークマリのあるタミルナドゥ州の公用語のタミル語だが、そこそこ長く走るケララ州のマラヤーラム語は省かれている。 左 スリーパー車内。片側3人席が向い合せ、もう片側は1人席が向い合せ。 3人席は3段寝台、2人席は2段寝台だが、上段は固定されている。3段の中段は利用時に組み立てる。昼間は自由席だが、夜間は指定券がないと席が確保しにくそうだ。昼間でも夜間にかかる客は指定券をとっている。 |
窓には転落防止のためと窓からの出入りをできなくするためか、鉄柵がついている。ここは、車両の中央の席で、ここだけは、非常口にするため、一部だけ鉄柵がない。 この日は、手前の3人向い合せの席を1人占めすることができた。 |
通路を眺める。2段の上段は、3段の上段より低い位置にあることがわかる。 下段で寝ている人がいる。勝手に席を寝台にして寝ていると思っていたのだが、車内改札のときに指定券を持っていることがわかった。 下左 コーヒーの車内販売があったので、注文した。エエッツ、と思ったのは、床に紙コップをおいて入れ始めたこと。 後日、車販会社の制服を着た販売員からコーヒーを買ったときには、床に置かず、うまく入れていたので、この売り子は個人営業なのかも。 下右 コーヒー。 |
途中駅では、数分の停車中にホームを”サモサ、サモサ、サモサ”と言いながら、昔の日本の駅弁売りのようにして歩いていたので、サモサを買った。写真のたいみんぎがあわず、背中しか写せていない。 |
サモサ。結果的には、これが昼食になった。 |
ティルヴァナンタプラム着は本来は12時40分だったのだが、少し遅れて13時だった。少しづつ遅れていくのだろうし、ベンガルールに着くころにはどうなっているのだろう。 1両しかない2等車では、まだ下りようとする人がいるのに、我先に乗る人がいて大混乱。 |
1か所だけある鉄柵のない非常口から乗ろうとする客もいた。 |
乗車していたスリーパーでは混乱なく、乗り降りが終わっていた。 |
ティルヴァナンタプラムの駅舎。 翌日はアラップーラに向かうので、時刻を調べておいた、そのあと、ホテルへ歩いて行った。 |
ティルヴァナンタプラム街歩き |
駅のすぐそばだと思っていたホテルは、少し距離があって、10分ほど歩いた。泊まるのは「サルバドール ポロティカ」。 予約しておいたホテルの中では一番高いホテルだ。とはいっても7000円程度で、日本の感覚では安いのだが。(インド滞在中に、インド最終日のベンガルールのホテルを予約しなおし、そこは9000円程度で最高になった。) 下左 チェックインしようとしたら、ウェルカムドリンクを出された。台湾では何度か飲んだことがある「酸梅湯」に似た味のジュースだった。 下右 部屋へ。日本で7000円のホテルに泊まる場合よりは、倍くらいの広さの部屋だ。カニャークマリのホテルと違って、エアコンと冷蔵庫が使えたのが何よりうれしい。 |
上左 入口側を撮影。撮影していたらボーイがやってきた。 部屋を間違えて指定され、指定されたのはすでに客が入っていたのだ。すぐに、ボーイが別の部屋に案内し、困ることはなかった。ボーイは、その部屋もあけられるキーでこの部屋を開けたのだが、自分に渡すキーをフロントまで取りに行って、戻ってきたところなのだ。 上右 水は1L入りの瓶で置いてあった。持ち運びができないのが難だ。また、このホテルではキャップで開封されていないことがわかるのだが、この後、泊まったホテルで、瓶入りの水が置いてあったところは、瓶に水を詰めておいてあったので、信頼できる水なのか心配だった。結果的には、飲んで大丈夫だったのだが。 左 このホテルの場合は、瓶にホテルのラベルが貼ってあったので、安心できた。この後、泊ったホテルでは、ラベルがなく、開いている瓶に、ホテル側で水を詰めていたようなので、心配だった。 |
1時間ほどエアコンで涼んだ後、街歩きに出発。すでに14時半ごろ。 この通りは、この街の中心になる南北の通りのMGロード(MGとはマハトマ・ガンディーのこと)。 下左 この通りを北上すると、真っ白のセント・ジョージ教会がある。閉まっていて入れなかった。 |
上左 コネマラ・マーケット。 門の内側にある市場。 左 いろいろな野菜を盛り合わせて売っているが、このような売り方は珍しい。 |
上左 セント・ジョセフ教会。ここは入場できた。履物を脱いで入場しなければならない。 上右 祭壇。 左 聖堂内には椅子がある。この椅子に裸足で座る。 |
教会の向かいにスタジアムがあった。向かい側には観客席があるが、手前には観客席がなく、道路から中を見られるようになっている。このようなスタジアムは珍しい。 |
MGロードを北の行きどまりまで行くと文化公園がある。その中にはいくつかのミュージアムや動物園があるのだが、どこも関心がもてず、1つも入らなかった。 写真はネイピア博物館で、ヒンドゥー関係の展示があるが、入らず。 下左 今度はMGロ―ドを南下。生ジュース屋に入った。 下右 グレープジュース。 |
パドマナーバスワーミ寺院へ。ここはヒンドゥー教徒でないと入れない。また、男は上半身、裸で入れねばならないようだ。 下左 参道の途中にある池。 下右 入口まで行ったが、この中へは入れないので引き返した。 |
市内バスのスタンド。 |
バスの窓にはガラスが入っていない。この方が涼しくていいのだろう。扉は、車内に紐があり、引っ張ると閉まるようになっている。 |
ホテルに戻る途中、「アザード」で夕食。 |
静かな店で、大衆食堂より少しグレードの高そうな店だ。そのためか、ここはホテルと名乗っていない。 |
フィッシュ・モーリーを食べた。ケララ州独特の魚の煮込み料理で。ココナッツ、レモン、しょうがなどが入っている。辛くなく、カレーというより、シチューの感じ。 下左 チャパティ。 下右 マンゴ・ラッシー。 ホテルに戻り休んだ。ホテルにはバーが併設されていて、少し寝てから行こうと思っていたが、起きると22時前だったので、行かなかった。 |