5 日 目   屋 久 島 一 周 

 

 

 朝食。

 この日は、観光バスでの現地ツアーを利用する。屋久島交通とまつばんだ交通が、それぞれ観光バスツアーをしていて、中身を検討して、まつばんだ交通の"やくざる号"を利用することにした。

 海中温泉などに行った日に予約した。縄文杉の日が天候次第で変わるかもしれなかったので、縄文杉に行ったあとで予約したのだ。
 8時20分ごろバスがやってきた。1人参加の場合の参加料8000円を払い、バスに乗車。昼食代が含まれている。

 一番前の席が空いていて、座ってよいということだったので、一番前に座った。乗客は10人ほど。ガイドは男性だった。
 この日も雨。観光箇所では傘をさした。観光の最後がヤクスギランドでの散策があるので、トレッキングシューズをはいてきた。

 出発間もなく、前日に飲んだ焼酎「三岳」をつくる三岳酒造の横を通過。屋久島で一番有名な焼酎だという。
 
 最初に行ったのは、千尋(せんぴろ)の滝。前々日に行ったトロ―キの滝から内陸に行ったあたりにある。駐車場からは海がなんとか見えたが、雨のために眺望は悪い。
 
 滝に行く途中、モッチョム岳の登山口があった。この山は海岸に近く、高度900m台なのだが、急傾斜のため難関の山だそうだ。
 
 千尋の滝。

 高さは60mほど。滝の周囲が一枚岩になっているのが特徴。
 続いて行ったのは中間のガジュマル。

 バスを下りてしばらく歩くが、その途中、ヤシガニが数匹いるのがみえた。

 下左   川沿いにあった大ガジュマル。

 下右   ガジュマルはほかの木に巻ついて!"絞め殺しの木"といわれる。
 
 
 ガジュマルに似ているけどガジュマルではない"アコウ"。枝から垂れ下がっているのは、気根(きこん)で、空中にある根。

 ガジュマルは沖縄、奄美、小笠原で見たが、屋久島が最北源だという。アコウは、九州本土でも見られるという。
 海岸から少し内陸に入ると大川の滝がある。ここがバス路線の南西の終点である。
 大川の滝。落差88m。水量が多いときは、岩の全体に広がって水が落下する。
 
 西部林道へ。写真の下のほうで、道幅が狭くなっているのがわかる。ここからが西部林道。
 
 "ヤクジカ"を道路わきに目撃したが、すぐに斜面を逃げた。
 
 動く車内カラはうまく撮れなかったが、かろうじて鹿のようだとわかる程度に撮影できた。
 
 別の場所で、歩く"ヤクジカ"の後姿を撮影できた。普通の鹿に比べると小さな鹿だ。
 
 5分程度だが、西部林道を歩いた。

 下左   "動物注意"ヤクジカバージョン。

 下右   ヤクザルバージョン。
 
 
 歩いている間、動物には遭遇しなかった。
 
 バスに乗り、動き出すとすぐに"ヤクザル"に遭遇。バスの場度から撮影できた。
 "ヤクザル"は普通の猿に比べると小さい。鹿の場合と同じだ。
 道路の幅が広くなっているが、ここで西部林道が終わり。
 
 車窓から屋久島灯台がかろうじて見えた。狭い道なのでバスは入れないとのこと。
 
 永田いなか浜に到着。ここは、路線バスの北西側の終点だ。大川の滝から永田までの西部林道区間が路線バスがない。
 
 ウミガメの産卵地。立入禁止のエリアの中だ。夜のうちにウミガメが多数やってきて、明るくなる前に海に戻る。
 
 水たまりでとても小さなカエルを発見。2pほど。オタマジャクシからカエルになってまもないどだろうか。
 
 
 上左   宮之浦の「ふるさと市場」の2階で昼食。

 上右   店内。案内された予約席。

 左   トビウオ唐揚げ定食。
 
 トビウオを拡大。羽根のような大きなひれだが、これも食べられるように揚げているとのこと。

 食後は、ここの1階の土産物店で少し買物。
 ヤクスギランドに到着。入場料500円はバスツアー代金に含まれていない。自分の場合は、前日行った白谷雲水峡の入場券についていた割引券で100円引きだった。

 50分コースを歩く。このコースは整備されていて、登山路というより散策コースだ。80分コース以上になると登山路も入ってくる。
 
 くぐりつが。

 遊歩道をまたいでいる大きな栂(つが)がある。一方の側を見ると、大きな空洞ができていた。
 
 発光キノコがあった。小笠原で見たグリーンペペと同じようなもので、真っ暗になると緑に見えるらしい。
 
  江戸時代の切株。当時はここで板にして輸送したので、切株の中に直線的な断面がある。

 切株から新たな杉が育ちつつあり、まだ二代杉というほどの大きさじゃないだが、やがて縄文杉コースなどで見た二代杉になるのだろう。
 
 土埋木。江戸時代に伐採され、そのまま倒れてままの木のことで、土に埋まっているわけではない。現在は、屋久杉の伐採が禁じられているので、土埋木が利用されている。

 下左   仏陀杉。確かに仏様の顔のような模様が見える。

 下右   双子杉。
 
 ヤクスギランドを出て、さらに奥にすすんむ。紀元杉に到着。

 縄文杉ほどはないが、大きな杉で、そばまで行くことができ、手を延ばすと触ることができるのが特徴。

 車でこれるが、高度1200mと縄文杉に近い高度だ。ここから30分ほど歩くと、宮之浦岳の登山口である淀川登山口がある。
 
  紀元杉のあとは、客を宿に送っていく。17時前に宿に戻った。

 夕食。昨日飲んだ焼酎もよかったが、最後の夜はビールにした。

 下   上段   茄子のみそ焼き、刺身

 中段  鶏肉とこんにゃくの煮つけ、鯛塩焼き

 下段  大根なます、醤油
 
 
 
 ご飯、みそ汁、漬物、お茶。

 現地ツアー利用で、路線バスでは行けない西部林道に行けてよかった。ヤクスギランドは、縄文杉と白谷雲水峡に行ったあとでは、刺激のないものだったが、いくことができたのはよかった。

 

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